2023年1番最初に納車されたトヨタ新型プリウス(60系)はスポーティな万能車!不満は少々あっても「完璧を求めない車づくり」には感服する

(続き)トヨタ新型プリウスが納車されて10か月経過しての現在の印象は?

引き続き、トヨタ新型プリウスが納車されて10か月以上経過しての現在の印象をまとめていきましょう。

何でもかんでもドライビングサポートに頼ると危機意識が薄れてしまう恐れも?

先程の予防安全装備&ドライビングサポートのToyota Safety Senseの続きになりますが、とても便利に感じる一方で、個人的に「ちょっと煩わしいなぁ」と思ってしまったドライビングサポート機能がプロアクティブドライビングアシスト[PDA]。

これは一般道やマイナーロードなどで活用できる機能で、前方車両との車間距離が近くなったり、カーブに差し掛かったときに自動的にフットブレーキで減速してくれる機能。

最初活用する際は違和感があったものの、慣れてくると最適なポイントで自動でブレーキを踏んで速度調整をしてくれるので、ある意味自分自身でブレーキを踏む頻度が減るのですが、その一方でドライバー自身の操作が少なくなって危機意識が散漫になってしまったり、ワインディングだと意図しないところで勝手にブレーキを踏まれてペースが乱れることもあるため、そういった総合的な見方から、私自身はPDAを活用しないように心がけています(任意でON/OFFにできるのは有難い上に、PDAは新車出荷時にOFFになっている)。

もちろん、安全性を高めるという意味では便利に感じる機能ですが、一方で自分の運転を放棄しているような感覚にも陥ってしまったり…

このあたりの考え方は十人十色だと思いますから、あくまでも参考程度に。


ディスプレイオーディオの新世代コネクティッドナビは、まだまだ改善できそう

続いてはディスプレイオーディオの新世代コネクティッドナビについて。

トヨタの新世代ナビに関しては、プリウスに限らず最近の新車・新型車でも搭載されているシステムになるため、必ずしもプリウスに限った話ではないのですが、納車された当初は高速道路の各IC/SA/PAの到着予想時刻が表示されなかったりでとにかく不便でした。

納車されてから10か月が経過してからは、ドライバー自身でアップデート可能なOTA(Over The Air)によるソフトウェア更新で使い勝手も向上しているものの、しかしその一方で全く改善されないのが目的地の到着予想時刻と残りの走行距離が右側に表示されていること。

右側に配置されると何が不便なのか?というと、上の画像のように交差点などの拡大地図が新規ウィンドウで表示されるときに、先程の到着予想時刻などが隠れてしまうんですね。

なので、右側ではなく左側に表示した方が邪魔にならずスマートなのでは?というのが正直なところですが、このナビを開発された方は自身で車を運転したことがないのだろうか…と疑ってしまうほどのポンコツっぷりなので、早期的に改善してほしいところです(マジで使いづらい)。

以上、プリウスが納車されて10か月以上経過してのインプレッション内容になりますが、サイズ感や使い勝手、先進装備の進化など、総じて満足度が高いことはもちろんなのですが、だからといって完璧すぎず、他の競合メーカーを寄せ付けない平均値を高めた車づくりには感服するところ。

5代目としてフルモデルチェンジしてから、まだ一度も一部改良やマイナーチェンジは実施されていませんが、今後更に商品力が向上することを考えると、トヨタは「まだまだ進化できる」ことを示唆しているように感じられますし、トヨタの伝統ともいえる「乾いたぞうきんを絞る」新たな技術にも期待したい一台です。

1ページ目:新型プリウスのボディサイズは絶妙!車高が低そうに見えて実は低くない?

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