トヨタ特別仕様車(80系)ノアW×Bに1日試乗!新型90系との走りや乗り心地の違いは?改めて私は「運転支援系に依存している」ことを再確認

(続き)トヨタ80系ノア・ガソリンW×Bの試乗レポートをチェック

引き続き、トヨタの特別仕様車ノア・ガソリンW×B[2WD]を見ていきましょう。

インテリアはシンプルで使い勝手も良い

メーターデザインを見ていくと、シフトポジションやODOメーター以外はフルアナログ。

このシンプルなメーターデザインが意外と見やすく、フル液晶メーターのようにゴチャゴチャしたレイアウトに比べると落ち着いた雰囲気もあって良き。

ちなみに航続可能距離や平均燃費、エアコンの温度や風量調整などは、センターダッシュボード奥に装備されていて、時代の変化を感じるところ。

そしてこちらがステアリングホイール周り。

ステアリングスイッチは必要最小限で、音楽のスキップスイッチなども無し。

そしてクルーズコントロールは、ステアリングアンダー奥にあるスティックタイプで、この点も時代を感じるところ。

オートヘッドライトの点灯タイミングも、時代に応じた法規制の違いを再確認

ヘッドライトはオートヘッドライトが設定されていますが、やはり旧世代のモデルということもあり、ヘッドライトが点灯するタイミングは結構遅め(外がかなり暗くならないと点灯しない)。

最近の新型車は、法規制の関係で夕暮れ前の明るいタイミングでもすぐに点灯する仕組みになっているため、その感覚に慣れてしまうと「あれっ、まだ点灯しないの?」と思ってしまうことも。

ブラインドスポットモニター[BSM]の設定が無いと一気に不安になる

そしてサイドミラーには、ブラインドスポットモニター[BSM]の設定無し。

この日は高速道路やバイパスなど、車線変更が必要となるシーンがかなり多かったのですが、改めてBSMの使い勝手の良さを再確認し、普段自分がどれだけ予防安全装備に依存して運転していたのかがわかったように感じられます。

そういった意味では、こうした先代モデルに実際に触れることができたのは良かったですし、運転を許していただいた妹さんご夫婦には感謝したいところ(きっかけを作って頂けた妻にも感謝)。


先代80系の走りや乗り味はどうだ?

そして実際に高速道路を中心に走らせてみての感想ですが、車内には7人フル乗車でも、排気量2.0L 3ZR-FAE型直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するガソリンモデルでは特に非力に感じることもなく、アクセルを踏み込んだ分だけしっかりと加速していて、個人的には現行のF20A-FKSよりもレスポンス良いのでは?と思う程。

ステアリングフィールに関しては、90系に比べると少し重めな印象がありますが、その重さに加えてどっしり感があるため、個人的には走りの安定感に繋がっている印象があって良かったように感じます。

車体剛性(特にねじり剛性)についても、7人フル乗車という条件もあるからなのかは不明ですが、これも90系に比べるとねじりが小さく感じられ、安心して狙ったラインに曲がれた印象を受けましたし、高速道路の路面と路面のつなぎ目を通過したときの突き上げは、90系に比べて抑えられているように感じました。

そのため、90系ならではともいえる路面からシートへと伝わってくる衝撃も小さく、マイルドな乗り味をキープ出来ていて個人的には好み。

今回の試乗で得られたものは多かったと思う

正直、先代80系の走りの情報を全くしらない状態で走らせたため、ここまで走りの良さを体感できたのは良かったと思う一方で、予防安全装備の少なさ → 自分自身の運転技術を確認できた貴重な瞬間でもあったように感じられました。

もう少し細かいインプレッションも実施してみたかったのですが、行き帰りともに車内では安らかに眠っている方も多かったため、今回は特に冒険などもせずにスムーズに運転していましたが、改めて先代前期仕様でもトヨタのミニバンの完成度が高いことを知ることができ、いつかご縁があれば、また新たな視点で90系ノア/ヴォクシーをインプレッションできればと思います。

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