最大「37万円」の値上げはヤバいな…(豪)トヨタ新型ランドクルーザー300とカムリが「何の改良もしない」で価格改訂!日本での受注再開はどうなる?

(続き)トヨタ新型ランドクルーザー300/カムリの値上げについて

引き続き、オーストラリア市場向けとなるトヨタ新型ランドクルーザー300とカムリの値上げについて見ていきましょう。

オーストラリア市場向けのランクル300は、ディーゼルモデルのみの販売だが?

ランクル300で約37万円の値上げも驚きですが、よくよく考えてみると、オーストラリア市場向けはF33A型のディーゼルモデルのみをラインナップしているため、「そもそも、豊田自動織機でのディーゼルエンジン不正問題により、出荷・販売停止になっていないのか?」というのが気になる所。

トヨタ公式プレスリリースを参考にしてみると、ランクル300のディーゼルモデルの出荷停止になっているのは、日本/欧州/中東/アジア/アフリカになるため、オーストラリア市場は含まれておらず。

なぜオーストラリアは含まれていないのかは不明ですが、もう一つ気になるのは納期。

トヨタ「納期2年 → 半年未満を目指す」

日本市場では、ガソリン/ディーゼルモデル共に、発売当初は「納期4年」と報道されていましたが、あれから2年以上が経過し、部品・半導体の供給不足は概ね改善されているものの、それでもバックオーダー分は全て捌けておらず、未だに受注停止のまま。

おまけに今回のディーゼルエンジン不正問題により、ディーゼルモデルの製造・出荷が停止になっているため、更に納期も延びることは避けられないですから、受注再開もいつになるのかわからないところ。

こうした先が見えない状況で、オーストラリア法人の広報部の取材コメントによれば、同国で販売されているランクル300の納期は「約2年」とのことで、しかしユーザーからも「長納期」に関しての指摘も多いことから、現在「最短6か月未満」に短縮するよう目指しているとのこと。

果たして、そこまで簡単に納期を短縮することができるのかは不明ですし(今回の不正問題でオーストラリア向けの生産に注力できるとか…?そんな都合の良い話では無いか…)、「納期約2年」ともなれば、2025年~2026年には再び「材料費+物流費のコストアップ」を理由に車両本体価格を値上げするような流れが定番化しそうなところ。


日本市場向けの受注再開や改良はどうなる?

そして個人的に気になっている日本市場向けの受注再開と一部改良もしくはマイナーチェンジによる車両本体価格の値上げですが、噂では2024年末頃より受注を再開するとともに、大幅改良が予定されている…との情報がありました。

しかしながら、今回のディーゼル不正問題で製造・出荷停止が長期化するのであれば、注残分を2024年内に捌き切ることは難しいでしょうし、何よりもディーゼルエンジンの再試験通過に向けた開発費の回収ともなると、その分のコストも膨大になるでしょうから、仮に改良モデルが登場する場合は大幅な車両本体価格の値上げは避けられないと予想されます。

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Reference:Drive