ヘッドライトが変わったな…PHEV技術を搭載し「400kg近く重く」なったマイナーチェンジ版・ランボルギーニ新型ウルスSEが世界初公開!EVのみだと60km走行可能に
(続き)ランボルギーニ新型ウルスSEのスペックを見ていこう
引き続き、ランボルギーニ新型ウルスSEについてチェックしていきましょう。
V8ツインターボエンジンをベースにしたPHEVで、システム総出力800psを発揮!
そしてここからは、最も気になるであろうパワートレインをチェック。
今回のマイナーチェンジに伴い、パワートレインは排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、エンジン出力だけで620psを発揮しつつ、8速トランスミッション内に収容された電気モーターを組み合わせることにより、モーター出力は192psを発揮します。
これを組み合わせることにより、システム総出力800psを発揮するとのことで、これまでラインナップされてきたウルスシリーズでは最もパワフルなスペックを得ることに。
ちなみに0-100km/hの加速時間は3.4秒で、これはノンハイブリッドのV8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力666psを発揮するウルスSよりも0.1秒速いことになりますが、一方でハードコアモデルのウルスペルフォルマンテよりも0.1秒遅いため、PHEV化による車体重量のヘビーさが影響しているのだと予想されます。
EVのみでの航続可能距離は60kmと割かし現実的
バッテリー容量は25.9kWhで、バッテリーのみでの航続可能距離は60km(37マイル)と、通勤やちょっとした買い物移動時には最適な距離感ではないかと思います。
あとは、税制上の優遇措置がある市場においては、ウルスSEは魅力的なモデルになると思いますし、閑静な住宅街に住む方からすると、「必要なときだけ静かにできる車」というのは、周りとの付き合いも考えるとマストポイントになるのかも。
あとウルスSEでは、新しい電気油圧式多板クラッチも導入されており、フロントアクスルとリアアクスルの間で駆動トルクを可変に配分する仕組みも。
ランボルギーニによれば、これがリアエンドの新しい仮想LSDと連携して「オンデマンド」のオーバーステアを生み出すとのこと。
車体重量はウルスペルフォルマンテよりも400kg近くも重い
更には、旧車のような本物の機械式リミテッド・スリップ・デフ(LSD)に改良することで、20kg軽量化されたとのことですが、それでも車両重量は2,540kgなので、非ハイブリッドモデルのウルスペルフォルマンテよりも400kg近く重いという現実も。
※ウルスペルフォルマンテの車体重量は2,150kg
ランボルギーニの最高技術責任者(CTO)であるルーベン・モール氏は、海外メディアのインタビューに対し、「ウルスSEは、同じタイヤを装着した場合、パワーでは劣る(666ps)ものの、より軽量でドライバー重視のウルス・ペルフォルマンテと同等のサーキット走行速度を発揮する」と語っており、ウルスSE自体がパフォーマンス志向のモデルであることも明確に。
車内のレイアウトも若干の手直し
続いてインテリアも見ていきましょう。
車内には、より大きな12.3インチインフォテインメントスクリーンが設けられ、エアコンの吹き出し口はハニカム形状に。
シートとダッシュボードは新しいカバーが採用され、ランボルギーニによると「スイッチ類はより触感的で機械的なものにするため、コンソールの素材を変更した」と述べています。
ランボルギーニは、ウルスSEに続いて3台目のPHEVとなるウラカン後継の発表も控えている
ウルスSEは、ランボルギーニにとって2台目のPHEVモデルであり、レブエルトの発売から1年遅れて登場することになります。
そして2024年後半には、早くも3台目となるPHEV技術を搭載したウラカン(Huracan)の後継モデルをデビューする予定です。
2028年までにブランド初のEVであるランザドール・クロスオーバーの登場により、これまで「3車種体制」だったラインナップが「4車種体制」になる予定で、その後間もなく、ランボルギーニはピュアEVドライブトレインを搭載した、フルモデルチェンジ版・新型ウルスがデビューするプランとなっています。
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Reference:CARSCOOPS