遂に米トランプ大統領が自動車関税25%を発令へ!アメリカ産の自動車は大幅な値上げか…日産が今後の方針を発表「新型パトロールやインフィニティが日本市場に投入か?」
(続き)新CEOの就任により、日産の方向性が大きく変化する?
続いて、2025年4月1日付で日産の新CEOに就任するイヴァン・エスピノーサ氏が、今後の日産の方向性についてコメントしています。
2025年3月25日、日産テクニカルセンターにて開催された説明会にて、日産CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、同年2月にホンダの経営統合に関する話が頓挫したものの、今後も協力していく姿勢は変わらず、更にオープンな姿勢にしていく考えを示しています。
今回、同氏が日産の今後の方向性についてどのようなコメントを残しているのか見ていきましょう。
日産の今後の方向性について
海外メディア・ブルームバーグ(Bloomberg)の報道によると、日産が明らかにしている今後の方向性や、取材での回答内容は以下の通り。
[将来的な運転支援系に関して]
●自動車業界の未来は、人工知能(AI)やセンサーなどを駆使した運転支援のアップデートを図る
●運転支援のアップデートには膨大な開発と投資が必要になるため、パートナーが必要になるだろう
●完成車メーカーをパートナーに選ぶ選択肢もあるが、具体的なメーカーは現時点でノーコメント(自動車メーカー以外も視野に入れている)
[今後の情報発信の改善について]
●新型車の投入が遅れてしまい、既存ラインナップモデルが高齢化しているのは事実で、販売不振につながっている
●開発着手から生産開始までの期間を「50~52か月」から「30~37か月」に大幅短縮することを目標
●2025年後半、アメリカ向けに新型セントラを発表予定
●2027年度後半には新型EVの生産を開始予定
●欧州では2026年度に新型ジュークEVを発売予定
●フェアレディZや新型パトロールなどの5~6車種を、「可能な限り全ての市場」に展開する予定
●日本市場は低価格帯のモデルに偏り過ぎているので、高価格帯の商品投入で改善する方針
●新型パトロールの導入可否については「おそらく可能」
●インフィニティのブランド導入も「選択肢としてはある」
以上の通り、今後の日産の方向性が大きく変化する内容で、特に保守的で政治屋気質な経営を続けてきた日産としては珍しく「スピード」と「商品展開」に力を入れていることが分かり、更にトヨタ・ランドクルーザー300やレクサスLX600に真っ向から勝負するような、新型パトロールの可能性についても言及しています。
現時点では、日産もまだまだコメントできる内容は限られていると思いますが、どれも興味深い内容ですし、何よりも日産を象徴するモデル5~6車種を「可能な限り全ての市場に展開する」という考えが魅力的で、日産は「全ての市場に全力を投じる」姿勢が見られ、これからの日産の魅力を全世界に届けたいという想いが伝わってきます。