【衝撃】新型CX-5は「ハンドルステッチ1本」までコストカット!一方でフェラーリ初EV「ルーチェ」がマツダの知財を侵害?60年前の因縁が再燃か
マツダのコストカットこそ、まさに「企業努力」ともいえる
マツダが2026年春頃に発表・発売予定としている、フルモデルチェンジ版・新型CX-5。
日本向けの生産開始時期については、2026年4月より開催されることが明らかとなりました。
既に欧州やアメリカ市場向けのグレード構成や主要装備などが明らかになっているにも関わらず、相変わらず日本市場向けは具体的な情報が展開されていません。
そんな新型CX-5ですが、マツダ公式によると、2026年3月期第三四半期決算のプレゼンテーション資料より、本モデルの初期品質を十分に満足するため、量産立ち上げを「当初の計画から6週間(約1.2か月)遅らせた」とのこと。
第3四半期は黒字化を果たしたものの、正直に言えば、楽な四半期ではありませんでした。
新型CX-5を確かな品質で市場に送り出すため、欧州向けの量産立ち上がりを6週間遅らせる決断をしました。
短期的には収益影響がありましたが、確かな品質で新商品をお届けするため、最終確認に取り組んでいます。
via:決算資料・プレゼンテーション資料
これは日本市場向けに限らず、海外市場向けも同様の対応を行っているそうです。
そんな新型CX-5ですが、実は「1円単位でのコストカット」にも力を入れていることが判明しており、具体的にどういったところをコストカットしているのか見ていきましょう。
まさかのステアリングホイールの「ステッチの向き」を変更
関税が市場に圧力をかけるなか、マツダは密かに細部の見直しを進めてきたわけですが、いわゆる「サイレント変更」であったり、地道なコストカットはどのメーカーでも行っているため、決して珍しいことではありません。
小さなデザイン調整や素材の変更は、価格ショックを引き起こすことなくコストを管理するための生き残り策となりつつあるわけですが、マツダの場合、新型CX-5で真っ先に変更を加えたのがステアリングホイールの「ステッチの向き」。
つまり、縫合の向きを変えることにより、工数を大幅に抑えるというもの。
これは、マツダの主力車種の利益をあまり減らさずに「15%」のアメリカ関税を吸収しようとする広範な取り組みの一環となっています。
マツダの伝統的な縫合技術を根本から見直すという大胆さ
海外カーメディアAutomotive Newsが、マツダの最高財務責任者(CFO)であるジェフリー・ガイトン氏にインタビューを行ったところ、「新型CX-5のステアリングホイールのほとんどは、曲線に沿って丁寧に水平に縫い付けられた革のステッチが伝統的に採用されてきました」とのことですが、実はこの伝統的な縫合こそが、コスト低減の邪魔になっていたと言います。
マツダは、この伝統を根本から見直すべく、おまけに「ユーザーがこのディテール/変化を気にしていない」として、競合他社が採用している斜めのステッチにも抵抗がないことに気づいたわけですね。
そこでマツダは、新型CX-5より「製造コストが安価に抑えられる斜めのステッチ縫合」を採用し始めました。
ステアリングのステッチの向きが変わるからと言って、パフォーマンスなどに影響はない
なおガイトン氏は、「マツダの細部へのこだわりは素晴らしいですが、我々の顧客は競合他社よりも、そのアプローチを高く評価しているわけではありません。むしろ、コストがかさんでいるのです」と語り、加えて「競合他社のステッチは斜めに見えますが、レザーは同じです」と指摘していることから、ステッチの縫い目や方向性が、ステアリングを握る際に大きく影響するものではないことも明らかにしています。
こうした小さな変化であるものの、ユーザーの目に留まらないステッチの縫い目の変更から、マツダは「顧客の目に留まるところに資金を投入した」と述べているものの、あくまでもステッチの変更は「数あるコスト削減策の一つに過ぎない」とも説明。
ちなみに、もう一つのコストカットの対策が、マツダと日本製鉄の緊密な協力関係の恩恵を受けたSUVの鉄骨構造ですが、こちらに関しては具体的な説明はしていないそうです。
2ページ目:フェラーリの新世代ピュアEVの名称が「ルーチェ (Luce)」となったが、実は50年以上前にマツダが「ルーチェ」というモデルを発表していた