フルモデルチェンジ版・日産の新型ノートe-POWERの公道試乗レビューが中々に興味深い。ベンチマークは新型ヤリス/フィット4ではなく電気自動車だった【動画有】

引続き新型ノートe-POWERでの市街地レビューをチェックしていこう

そして今回の最も注目すべきポイントが、新型ノートe-POWERのベンチマーク。

各モータージャーナリストやメディアでは、新型ノートe-POWERの競合がトヨタ新型ヤリスやホンダ新型フィット4と言い切っていますが、スタッフさんによれば後発で登場した以上、ヤリス/フィット4よりも優れた走りやハイブリッド技術で勝ることはもちろんのこと、これらのモデルをライバル視していないとのこと。

「それじゃあ、何をベンチマークにしているの?」っということですが、どうやら電気自動車が対象になっているようですね。

電気自動車特有の静かで力強い走りや静粛性を実現することはもちろんのこと、日産は今後、このe-POWER技術を電気自動車に近づけていくことが最大の目的になっているんですね。

既に市販化されているヤリス/フィット4を凌駕できるだけのエンジンパフォーマンスはもちろんのこと、その先のEVというファクターに重きを置いているからこそ、今回の新型ではe-POWERのみがラインナップされているのだと思います(それだけ日産は今回のe-POWERモデルに自信を持っている)。


後に登場する新型ノート・オーラこそが、リーフの置き換えモデルとなる?

もちろん、ただ単純に電気自動車に重きを置くだけでなく、走りの技術やモーターレスポンスにも力を入れ、トータル面で見ても電気自動車に近づけることが主な目的になるのだと思いますが、恐らくこの考えは2021年3月24日に発売予定の3ナンバー&プレミアムコンパクトの新型ノート・オーラ(New Note AURA)にも適用されるのだと考えられます。

つまり、新型ノート・オーラこそが、既存ラインナップとなるリーフの置き換えに最も近いモデルとなり、更に競合モデルにはプレミアムコンパクト市場のアウディ新型A1やフォルクスワーゲン・ポロ(Vokswagen Polo)、プジョー新型208(Peugeot New 208)が対象になるのだと思われます。

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電気自動車に無くて、e-POWERにあるもので更にe-POWER技術の高さをアピール

あとはe-POWER(ハイブリッド)技術にあって電気自動車に無いこととして、平坦な路面ではチャージされたEVのみで走行することに対し、凹凸のある悪路や高速回転域では、エンジン直結で発電を行うスタイルにすることで、効率よく燃料を消費するところも電気自動車では真似できないクレバーなポイントだと思います。

第二世代e-POWERは燃費や静粛性だけでなく、音にも力を入れている

あとはエンジンを回す時の回転数が上がった時の音ですが、この音に関しても日産はかなり力をいれているようで、ドライバーや同乗者が不快にならないような、心地の良いサウンドに仕上げることでトータルドライブの評価を高めるように工夫しているとのこと。

これはエンジンサウンドに限らず、エンジン始動時のスタートアップサウンドやウィンカー音、スイッチをタッチしたときのサウンド、警告音など、これらもバンダイナムコと共同開発することで幻想的で「優しい音」を実現しているとのこと。

今回の試乗動画では、市街地レビューというよりも、ちょっとしたスタッフさんからこぼれる補足情報が非常に興味深いものになっているので、今回の新型ノートe-POWERへの期待が高まるような、そんな魅力的な動画になっていると思います。

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