「納期4年程度」と話題のフルモデルチェンジ版・トヨタ新型ランドクルーザー300→世界初となるディーゼルターボでのシャシダイ評価→0-100km/h加速含めての結果は?【動画有】

カタログ上の出力/トルクはエンジン単体でのパフォーマンスを意味する→補機類を装着すると損失が生じる

それではどうして、トヨタ新型ランドクルーザー300のエンジン出力/最大トルクが、カタログ値よりも10%ほど低いのでしょうか?

その理由というのが、カタログ公称値はエンジン単体でのスペックを示すことがほとんどなので、そうなるとエンジン以外に装備されるトランスミッション等の細かいパーツ類も装着した場合に損失が生じる為、エンジンパワーが公称値よりも低くなるのは周知の事実。

ちなみに日本のJIS規格だと、エンジンに補機類を装着した状態を定義していて、これはエンジンにラジエーターと冷却水の循環に関する装置や排気管(エキゾーストシステム)、エアクリーナーなどを装着した状態ということになり、その先にあるトランスミッションやドライブシャフト、ホイール等は装着されていない状態を指します。

そう考えると、先述のトランスミッションやドライブシャフト、ホイールといった出力損失分を考慮した数値が、実際に走らせた時のエンジン出力になるため、必ずしも実際に走らせた時のエンジン出力が、カタログ値通りになるということはほぼほぼ考えにくいんですね(一部のモータージャーナリストが、”カタログ値に対してパワー不足に感じる”と発言しているのも、損失分のことを考慮していない可能性も?)。

従ってシャシダイでの評価において、カタログ値に対しての実測値が概ね10%低下するというのは、平均的な数値とのことで、今回の新型ランクル300ディーゼルもガソリン含め妥当なものではないかと考えられます。


意外と珍しい評価?新型ランクル300×ディーゼルターボでの加速評価

続いては、新型ランクル300 GR-SPORT×ディーゼルターボのオンロードパフォーマンスを見ていきましょう。

これまではオフロードでの足回りのパフォーマンスが主だった新型ランクル300ですが、よくよく考えると0-100km/h加速(厳密には0-96km/h)や0-400加速は初めてに近いのではないかと思います。

実際に評価した結果としては、0-96km/hの加速時間が7.26秒、0-400mの加速時間が15.37秒、そして0-800mの加速時間が24.29秒という結果に。

以上の数値は、あくまでも参考値程度になりますが、今回評価を実施した中東チューナーEKanooによれば、今後は最高出力1,000hpにまで向上させたモンスタースペックにまで引き上げる予定とのことで、純正に比べてどれだけパフォーマンスが向上するのか気になるところです。

【2022 GR Land Cruiser Twin Turbo 3.3 (Diesel)】

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Reference:CARSCOOPS, KanooRacingTV