世界限定10台のみ!ブガッティ新型チェントディエチのインテリアを作るのに「16週間」かかる模様。まさに走る芸術品…これが日本人オーナーにも納車予定なのか

そもそもブガッティ新型チェントディエチの内装を構想するのに5日はかかる

なおブガッティは、基本的に全て作業で車を組立しているため、ヘッドレストのエンボス加工作成や、革を適切なサイズにカットする作業、シートの組立てといった、そのすべての綿密な”調査・構想”に5日を要するとのことで、約10億円もする車だからこそ妥協は許されない車ですし、品質と高い満足度が得られる車だからこそ、5日間という期間が必要になるのだと思われます。

ちなみに今回公開されている新型チェントディエチのシートなどには、チェス盤をイメージしたエフェクトパターンを採用していて、この加工も新しい技術によって実現できたもの。

この他にも、ルーフライナーやドアパネル、センターコンソール、フロアマットにもエフェクトパターンが採用されていますが、最も重要なのは、この特殊なパターンをさまざまなパネルと一致する必要があるということ。

そのため、ドアインサートはインストルメントクラスターとステアリングコラムにスムーズに流れ込み、ドアシルパネルとアームレストにはナチュラルに馴染むように”Centodieci”が刻印されたアルミニウムバッジを貼付しています。


ブガッティの顧客はデザインや品質に敏感だからこそ、ブガッティはその期待に応えてゆく

こうしてチェントディエチの内装は細かく作られ、結果的に約16週間かけて完成するわけですが、やはりブガッティのインテリア開発エンジニアであるDirkBuhre氏も、「このモデルのような新開発車両は大きな課題が多いです。わずか10台の車両でさえ、シリーズ生産車両に適用されるのと同じ品質と安全基準を満たし、それを超えたいと考えています」とコメント。

加えて「私たちの顧客は、非常に高品質で高級なインテリアを期待しています。デザインや見た目、感触、音響、さらには匂いの感覚まで、すべての感覚にアピールします。ブガッティ愛好家は、EB110とチェントディエチの類似点をすぐに理解できます」とコメントし、組立レベルの難易度はもちろんですが、僅か10台という希少なモデルだからこそ、コスト度外視で満足のいくモデルを作るのも、ブガッティのブランディングが維持されているのだと思われます。

ちなみにチェントディエチは、2022年内に納車がスタートする予定ですが、記念すべき1台目はどのオーナーに納車されるのか、日本にはどのタイミングで納車されるのかは明らかになっていません。

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Reference:CARSCOOPS