フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ヴォクシーが納車されて9か月が経過!後発の新型ステップワゴンや新型セレナ(C28)に負けない商品力を見ていこう

(続き)トヨタ新型ヴォクシーが納車されて気付いた魅力的なポイント

プロアクティブドライビングアシスト[PDA]が標準装備されている

続いて、トヨタ新型ヴォクシーの魅力的なポイントとしては、予防安全装備の一つともいえるプロアクティブドライビングアシスト[PDA]が標準装備されていること。

これは競合のステップワゴンやセレナ(C28)にも装備されていない機能の一つで、リスクを先読みしながらも、そのときの状況に応じて適度なブレーキングをしてくれるというもの。

前方車両との車間距離はもちろんのこと、飛び出してくる歩行者に対しても反応してくれる便利機能でもありますが、この機能に慣れていない人からすると「意図しないところでブレーキされて困る」といった意見もあるかもしれないですし、特にワインディングを楽しみたい人からすると「上りや下りのコーナーでノーブレーキで通過したいにもかかわらず、勝手にブレーキが作動してしまう」といったシーンも出てくるかもしれません。

そういった「余計なお世話(ブレーキ)」と感じる場合でも、運転中にステアリング操作だけでON/OFF設定ができるのも、この機能の魅力の一つだと考えています。

PDAは一度慣れるとかなり便利と思う機能ですが、あまり依存し過ぎてしまうと、他のPDAが搭載されていないモデルを運転したときにはちょっと大変かもしれません。


パノラミックビューモニター[PVM]の画質がキレイで、床下透過も可能

最後は、新型ノア/ヴォクシーにてメーカーオプション設定されているパノラミックビューモニター[PVM]の機能性が優れているということ。

新型ノア/ヴォクシーだけでなく、新型シエンタ(New Sienta)やレクサス新型NXなどでも設定可能な駐車・走行支援機能の一つですが、やはり魅力的なポイントは画質がキレイであることや、バック駐車で移動中は上空からの車体が透明になり、床下部分も確認できるということ。

つまりは、駐車場に表示される駐車番号や白線はもちろんのこと、輪止めの縁石との距離感・精度も非常に高いため、駐車する際の肉眼では見えない情報が、PVM一つで確認できるのは本当に助かっているところ。

ただ、大雨のときやこれからの降雪時期になるため、PVMのカメラ機能が正常に働かないことが非常に多くなるため、この機能に依存してしまうとちょっと大変かも。

あとは、こういった床下透過と高画質の組合せは、ステップワゴンやセレナ(C28)では実現できていないというのもありますし(上の画像はステップワゴンのマルチビューカメラ)、改めて後発の競合ミニバンを圧倒する商品力の高さは「さすがトヨタ」と思う一方、2022年12月時点で、PVM付きのノア/ヴォクシーを購入・注文すると、納期2年以上になるという根本的なデメリットもあるため、これから購入を検討している方からすると「欲しくても買えないじゃん」と諦めてしまうポイントになるかもしれません。

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