【史上初】「デイトナ」の愛称をもつフェラーリ365GTB/4プロトタイプが完璧なレストアに成功し競売へ。クラシケの認証も得て予想落札価格は数億円か

(続き)レストアされた美しいフェラーリ365GTB/4プロトタイプを見ていこう

当時のフェラーリ創業者でCEOでもあったエンツォ・フェラーリ氏、このプロトタイプのデザインを相当に気に入っていたそうで、量産モデルと多くを共有するサイドプロファイルが一番のお気に入りだったのだそう。

ノーズとボンネットには、クロームバンパーや3つの個別のケーシングに丸みを帯びたライトクラスター、更に4本出しのエグジットテールパイプがインストールされています。

ちなみにこのモデル、1972年にイタリアからアメリカに輸出され、その後2003年までに複数のオーナーのもとに納車されたのち、現在のオーナーによってフルレストアされました。

このレストアはオランダにて行われ、365GTB/4の再生を任されたスペシャリストたちの手により、大きく傷んだブラックのレザーシートさえも新品同様の完璧なシートへとレストア。

更に経年劣化でダメージを受けていた薄い木製リムが付いた3スポークステアリングホイールも、まるで新品のような美しさへと蘇りました。


特別なイベントもでも注目の的となった一台!予想落札価格は優に1億円を超えてくる?

レストア完了後、このプロトタイプモデルはどこへ行っても大きな注目を集め、2016年にオランダにて開催されたコンクール・デレガンツェ・パレ・ヘット・ルー・アペルドールンにてBest of Show賞を受賞。

レストア後の走行距離は、約1,000kmとほとんど走られておらず、おそらく今後も走行距離を伸ばすことなく芸術品のように保管されることになるとは思いますが、落札するユーザーによっては様々なイベントにて出展することも考えられるかもしれません。

ちなみにこのモデル、2023年5月22日に競売へと出品され、同月26日に終了予定となっていますが、予想落札価格は優に1億円を超えると予想され、更にとんでもない価格帯にて落札されることが期待されます。

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Reference:CARBUZZ