知人がホンダ新型シビックタイプR(FL5)を運転→助手席に乗ったら運転席とは違う恐怖感→知人「このクルマは転売すること以上に得られるものがたくさんある」
(続き)ホンダ新型シビックタイプR(FL5)の助手席は結構怖いかも
ちょっと話は逸れてしまいましたが、改めてホンダ新型シビックタイプR(FL5)のワインディング走行に戻りましょう。
COMFORTモードだと、マンホールなどの大きな段差を通過する際の突き上げは感じられるものの、それ以外のいわゆる路面の変化が感じにくいのは意外。
自分自身が運転していると、シートやフロア部分、ステアリングから伝わってくる振動や衝撃などの関係で路面の変化をダイレクトに感じることはできるものの、ステアリングを握っていないだけでこんなにも違和感や違いがあるのは不思議な感じでした。
またその一方で、そこまで速度を出しておらず、周りの速度に合わせて走らせているにも関わらず(ドライバーは終始安全運転だった)、カーブを通過する際にはグリップ感と路面のダイレクト感が感じられなかったため、「本当に曲がれるのか…大丈夫か…」と不安に感じる部分も多かったんですね。
決してドライバーの操作を不安視しているのではなく、普段見慣れない助手席からの視界や景色に加え、自分自身がハンドルを握っていないこと、そしてシビックタイプR(FL5)を運転しているからこそわかるフィーリングが得られない状態でシートに座っているので恐怖感があるんですね…保証の無いジェットコースターに乗っているかのような。
ドライバーは「コレめっちゃイイっすね!スイスイ曲がるし安心感が半端ない!」と喜んでいる一方で、私の方は「不安感が半端ない」とばかり感じているため、(私だけかもしれないですが)運転席と助手席に乗るだけでこんなにも印象が変化するのは珍しいと思っています。
高速道路はとにかく快適だが…?
そしてもう一つは高速道路。
こちらはCOMFORTとSPORTの走行モードを使い分けて走らせていましたが、ワインディングとは異なって道路が比較的キレイですし、何よりも先がしっかりと見える直線がほとんどなので、特にこれといった恐怖感は無し。
ただ、ある程度速度を上げていったときに体に感じるGと、力強いトルクと野太いVTECサウンドはテンションが上がるものの、その一方でちょっとしたカーブを通過する際の恐怖感は、ワインディングのコーナリングとそこまで変わらない印象(やっぱり助手席だとグリップ感が伝わってこないのは不思議)。
ちなみにCOMFORTモードとSPORTモードでは、乗り心地はCOMFORTの方が優れているのは確かなのですが、ある程度の高速域になってくるとCOMFORTでもSPORTでも大きな差が感じられないのが正直なところ。
これは前回のブログにて記載した通り、高速域でのコーナリングフィールがフェラーリ812スーパーファスト(Ferrari 812 Superfast)に似ていることに繋がっています。
ドライバーから発する言葉は「楽しい」がほとんど
なお今回のワインディング&高速道路にて走らせたドライバーに話を聞くと、運転し始めから終わりまで、何度も「楽しい」という言葉が出ていて、あとはドライバーが運転中に自然と笑顔になっていたのも印象的でした。
知人も「この時代に、こんなに官能的でダイレクト感が得られるスポーツカーに乗れるのは贅沢ですよね。転売目的で買うものではなく、走りを楽しみたい人に乗ってほしい車ですよ。転売すること以上に得られるものがたくさんあると思う」とのことでした。