フルモデルチェンジ版・ホンダ新型N-BOX Custom(JF5)納車後の良い点と気になる点!ドアは90度まで開き乗降りし易いが、意外と「半ドア」になりやすい?

(続き)ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)の納車後の気になる点や良い点は?

引き続き、ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)の納車後インプレッション内容をチェックしていきましょう。

シートヒータースイッチは相変わらず押しにくい

この季節になると、そろそろ利用頻度が増えてくるのがシートヒーター。

軽自動車では必須装備の一つにもなっていますが、相変わらず先代N-BOX同様にスイッチの配置がちょっとお粗末。

ストレート式シフトノブの目の前にあることから、どうしても運転席側からだと隠れてしまうんですね。

もちろん、PシフトからDシフトに切り替えれば押しやすくはなるものの、エンジン始動して暖気しつつ、すぐにシートヒーターを押して暖かくしたい方にとっては、もうちょっとレイアウトの工夫をしてほしかったと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

あと新型N-BOXでは、ステアリングヒーターが採用されなかったのはちょっと残念なところ。

競合モデルとなるスズキ新型スペーシア(Suzuki New Spacia)や三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)の上位グレードでは採用されているだけに、快適装備という面では競合に劣る部分が多いように感じられます。


フロントクリアランスソナーの標準化は地味に有難い

そして今回のフルモデルチェンジで地味に有難かったポイントが、フロントクリアランスソナーが標準装備されたこと。

先代ではリヤクリアランスソナーのみで、フロントはディーラーオプション扱いでした。

しかしながら今回の標準化により、かなり短いフロントノーズであっても、しっかりと前方との距離感も掴めますし、「車体が小さいからギリギリまで前方詰めても問題ないでしょ」と過信せず、しっかりとセンサーが働いて注意喚起してくれるので、この点はとても助かっているところです。

私がお世話になっているホンダディーラーの情報によると、「フロントが短いから大丈夫」という理由で、想定していた距離感とは異なり前方車両に追突してしまったことや、狭いカーブでブロック塀に接触するなど、こういった「フロントバンパーが接触する事故」が発生しているとのこと。

新型はまだまだ納車が進んでおらず事故の報告も無いためデータはありませんが、先代では20代~60代と幅広い年齢層で事故を起こしており、私がお世話になっているディーラーのお客さん全体の5%には満たないものの、フロントが接触するような事故を起こしているそうです。

N-BOX以外の普通乗用車に乗った後だと、サイズ感も狂ってくるので、やはりソナー系は自身の感覚を補整してくれる重要機能

普段、トヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)やレクサス新型LX600といったロングノーズの車を運転していることもあって、このあとにいきなり超ショートノーズのN-BOXを運転すると感覚がバグってしまうため、中々距離感を掴むのに大変だったりするものの、先述のようにフロントクリアランスソナーがあるだけでも感覚が補整され、事故を未然に防ぐ確率が上がるわけですから、今回の新型ではとてもポイントの高い改良だと思っています。

以上が、新型N-BOXの納車後に気になっていたポイントや良い点となります。

まだまだ距離も短いですし、これから冬になると外気温も一気に低くなりますし、暖房を頻繁的に活用するときが来ると思いますが、そのときの燃費性能なども細かくインプレッションしていきたいと思いますし、走りにおいても評価できればと思います(先代N-BOXのスタッドレスタイヤがあるのでフル活用しようと思う)。

ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)関連記事