次々出てくる!三菱のフルモデルチェンジ版・新型ランサーエボリューションⅪはこうなる?ホンダのエンスト(リコール)問題で死亡事故が発生していたことが発覚

(続き)ホンダ車に搭載されるデンソー製燃料ポンプの不具合で死亡事故が発生していた

2023年12月8日、ホンダは国土交通省に対し、主力モデルとなるN-BOXやN-WGN、フィット(Honda FIT)、ステップワゴン(STEPWGN)、シビック(Civic)、ヴェゼル(Vezel)といった25車種・計1,138,046台を対象にリコールを届け出。

このリコールの中身としては、以前より度々問題となっているデンソー製低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって燃料により膨潤して変形することがあるとのこと。

そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

ちなみに、このリコールの届け出に対して不具合案件は既に394件報告されていますが、事故に関する報告は挙がっていませんでした。

しかしながら、2023年7月にデンソー製燃料ポンプの不具合により、ホンダ車の乗員が死亡するという事故が発生していたことが明らかとなりました。


高速道路のトンネル内を走行中、突然エンストで停車 → 後続車に追突される大事故

朝日新聞デジタルの報道によると、この事故は、2023年7月に鳥取道の高速道路上にてホンダ車が突如としてエンストを起こして停車した後、後続車両によって追突されたことから、ホンダ車の乗員が死亡したというもので、ホンダなどへの取材にて明らかになったそうです(事故の画像を拝見する限り、おそらくはN-BOXの可能性)。

この車はリコール対象になっていなかったとして、ホンダは追加のリコールを2023年10月に国土交通省に届け出たとのこと。

なおデンソー製の燃料ポンプをめぐっては、2020年3月以降にホンダを含む8つの自動車メーカーから19回にわたってリコールが届け出られているとのことで、その対象メーカーは以下の通り。

◇ホンダ
リコール回数:6回
届け出時期:2020年5月~2023年12月
対象台数:1,696,879台

◇英ホンダ
リコール回数:2回
届け出時期:2020年5月~2021年3月
対象台数:14,497台

◇米ホンダ
リコール回数:2回
届け出時期:2020年5月~2023年12月
対象台数:240台

◇ダイハツ
リコール回数:3回
届け出時期:2021年6月~2023年11月
対象台数:1,372,543台

◇トヨタ
リコール回数:3回
届け出時期:2020年3月~2023年11月
対象台数:651,773台

◇マツダ
リコール回数:1回
届け出時期:2021年11月
対象台数:42,505台

◇スズキ
リコール回数:1回
届け出時期:2021年5月
対象台数:34,200台

◇スバル
リコール回数:1回
届け出時期:2021年7月
対象台数:14,459台


累計台数:382万7096台

この不具合に関連して死亡事故が明らかになったのは初めてとのことで、ホンダの広報担当者も「一刻も早く不具合の可能性がある燃料ポンプを回収し、正しいポンプに変えさせていただきたい」とコメント。

一方でデンソーの広報担当者も「個別の車両の状況は、弊社ではわかりかねるので回答できない」としていますが、死亡事故が起きている以上、早期的に対策品に交換する必要も。

対象台数が多すぎる事、対策部品の供給が間に合わないことから、早期的に部品交換ができない

ただ、私がいつもお世話になっているホンダディーラーによると「対象台数があまりにも多すぎる上に、対策品の燃料ポンプの供給が遅れている」とのことで、リコール作業は準備出来次第、順次対応しているとは回答しているものの、全ての作業が完了するのにどれぐらいの期間を要するかまでは、(対策部品の供給目途が立たない以上)全く予想できないそうです。

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Reference:Instagram朝日新聞