ホンダ新型WR-VがSNSで「存在意義」を問われる理由。オーナーが語る「アナログ装備が魅力」への反論と、販売低迷で迫られる「先進装備標準化」の未来
WR-Vは「アナログ」な装備を売りにしているからこそ需要はあると思うのだが
2024年3月に発売されて1年8か月近くが経過した、ホンダのBセグメントSUVモデルとなる新型WR-V。
私も発売月の翌月となる2024年4月にWR-V Z+[2WD]が納車されて1年7か月近くが経過したわけですが、走りのレベルに関しては総じて満足度高めだと考えています。
しかしながら、そんなWR-VがSNSやYouTubeを通して頻繁的に叩かれており、「WR-Vの存在意義って何なの?」といったコメントも散見されています。
実際に所有するオーナー目線で見ても、WR-Vは「ヴェゼル・ガソリンG[2WD]の実質的な穴埋めモデル」であったり、「アナログな装備内容こそが売り」だと思っていて、先進装備が充実し過ぎて「乗らされている」よりも、手引き式ハンドブレーキ含めて「自分で操作している」感が得られるのが魅力だと思っています。
WR-Vは価格帯を抑える意味でも装備内容が簡素化している
こちらが、私が実際に所有しているWR-V Z+[2WD]。
本モデルの特徴としては以下の通り。
■パワートレインは、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するガソリンモデルのみ
■駆動方式は前輪駆動[2WD]のみ
■サイドブレーキは手引き式のハンドブレーキが標準装備で、電動パーキングブレーキ[EPB]+オートブレーキホールド[ABH]の設定は無し
■全グレードにおいてパドルシフトが標準装備
■全グレードにおいて後席用ベンチレーション(エアコンの吹き出し口)が標準装備
■Honda CONNECTディスプレイオーディオの設定は無し
■メーター関係は7インチ液晶+アナログのハイブリッドのみ
■マルチビューカメラ+後退出庫サポートは搭載不可
■ブラインドスポットインフォメーション[BSI]は搭載されていない
■アダプティブドライビングビーム[ADB]やアクティブコーナリングライト[ACL]は設定されておらず、オートハイビーム[AHB]止まり
■シートヒーター/シートベンチレーションの設定無し
■ステアリングヒーターの設定無し
■ヘッドアップディスプレイの設定無し
特徴としては、こんな感じ。
WR-Vの魅力の一つとしては、材料費や物流費、人件費が高騰しているために、車両本体価格がどんどん高騰している新車に対して、できる限り装備内容も価格帯も抑えているところだと思うんですね。
ただ、インドからの輸入モデルということもあり、その分の輸送費による車両本体価格アップの懸念、生産品質の不安、納期面の遅れ、月あたり輸送・販売・登録できる台数に限界があることを考えると、ヴェゼルやZR-V、フィット、ステップワゴンと比較すると、爆発的に数が出やすい車でも無いのが正直なところ。
WR-Vの販売・登録台数は低迷が続いている
ちなみに、一般社団法人・日本自動車販売協会連合会の情報をもとに、WR-Vの月あたりの販売台数を見ていくと…
2025年10月分:1,697台(33位)
2025年1月~10月:24,224台
2025年4月~9月:11,606台(28位)
2025年1月~6月:16,610台(22位)
以上の通りで、月あたりで考えると約2,000台ほどの売行きとなります。
BセグメントSUVで、おまけに安価なガソリンモデルのみをラインナップしていることを考えると、競合モデルのトヨタ・ヤリスクロスと比較すると「売れている」とはいえず、どちらかというと落ち込んでいる傾向にあるようです。