中国・紅旗(ホンチー)のハイパーカー新型S9の量産車仕様が2021年9月に発表へ!既に元フェラーリCEOも特別顧問として招待され、紅旗は本当に市販化を目指しているようだ
新型S9の期待値は高いものの、その一方で不安に思う部分も
引続き紅旗・シルクFAWの新型S9を見ていきましょう。
競合メーカーとしては、フェラーリやランボルギーニ、パガーニといった代表されるメーカーが対象となり、価格帯も約2億円と超高額。
生産台数は僅か99台と非常に少ないですが、現時点でどれだけの先行予約が入っているのかは不明で、そもそも完売するのかも微妙なところ。
どうして紅旗はイタリアに拠点を置いたのか?
ちなみに紅旗(ホンチー)が今回、中国ではなくイタリアとの合弁企業シルクFAWを拠点として活動する理由としては、元々イタリアはランボルギーニやフェラーリ、パガーニといったスーパーカーの聖地ということもあり、スーパーカーの設計・開発・製造に富んだ人物を獲得しやすいことや、スーパーカーに重要なパーツを供給し易いから。
そして今回発表された新型S9は、プラグインハイブリッド(PHV)モデルとして登場することが決定していますが、将来的にはピュアEVハイパーカーとして登場する計画もあり、パガーニの次期EVモデルやピニンファリーナ・バッティスタ(Pininfarina Battista)などを競合としたモデルを開発していく可能性が高そう。
技術やスペックはもちろんだが、やっぱり品質と耐久性が気になる
新型S9は「中国が作るから危険」だとか「どうせコンセプトモデル止まりでしょ」と考える方も多かったとは思いますが、今回を見るにイタリアの第一線で活躍する人材を確保し、徹底的にお金でサポートする姿勢が見られ、本格的に市販化に向けて急加速していることは間違いなそう。
なおシルクFAWは、空力特性やバランスも考慮したボディシェイプを採用し、本質的でダイナミックなラインの美的言語を完成すべく徹底した試験や計算を繰り返したとのことから、品質としてはかなりレベルの高い領域にまで到達していて、これこそランボルギーニやフェラーリを脅かす存在になり得るかもしれません。
もちろん、まだ販売実績も得られておらず、スピード且つ品質重視で開発は進められてきたものの、物理的で長期的な品質や耐久性といったところはどうしても不安は拭えないところですし、この点をシルクFAW並びにホンチーがどこまで実力でカバーできるかがキーポイントになりそうです。
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Reference:CARSCOOPS