フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーが発売されて10か月経過。既に累計登録・販売台数は9万台を突破するも、なぜ未だに「納期1年以上」なのかを考える

トヨタは2022年11月に工場生産・稼働停止するため、新型ノア/ヴォクシーの登録・販売台数を落とすことになりそう

とはいえ、2022年11月は部品供給不足や半導体の供給不足などの影響により、日本国内の全14工場28ライン中、8工場11ラインが稼働停止となることが決定していて、新型ノア/ヴォクシーを製造するトヨタ車体・富士松工場・第2ラインも最大9日間停止するので、おそらくこの月の登録・販売台数は少なることが予想されます。

[トヨタ車体・富士松工場・第2ライン]
◇ノア/ヴォクシー・・・2022年11月1日(火)~4日(金)、7日(月)~10日(木)、12日(土)の計9日間

なおこれは私の勝手な推測ですが、2022年12月度も、登録月が2022年になるか2023年になるかでリセール面で影響するため、意図的に納期を遅らせるユーザーも存在すると思いますから、全体的に台数が少なくなる可能性がありそう(年末年始の絡みで休業期間も長い)。


おそらく長納期化しているのは一部のメーカーオプション付き

それでは最も気になる納期面についてですが、SNSなどを見てみると、2022年10月~11月にかけて納車報告の投稿が見られる新型ノア/ヴォクシーのエクステリアを見ていくと、上位グレードのみメーカーオプション扱いとなっているプロジェクター式三眼LEDヘッドライトや、パノラミックビューモニター[PVM](床下透過表示機能付)を搭載していないモデルが多く見受けられます(あくまでも体感的なものですが…)。

そう考えると、これも前回のブログにてお伝えしている通り、プロジェクター式三眼LEDやセットオプションコード37J/38C付のモデルが長納期化する影響で後回しとなり、これらのオプションが搭載されていないモデルが優先的に作られている可能性もありそう。

ちなみに私がお世話になっているトヨタディーラーでも、先に「プロジェクター三眼LED+セットオプション」を購入したユーザーがいらっしゃる一方で、数週間後に「プロジェクター式LEDの非搭載(リフレクター式が標準)&セットオプション無し」を選択したユーザーの方が先に納車されている例も少なくはないため、この点はオプションによって納期差が大きく開いているのかもしれませんね。

一部のメーカーオプション付きのモデルで、当初の納期から半年以上遅れているユーザーも

上記のオプション付きとなる新型ノア・ハイブリッドS-Z[E-Four]を、2022年3月頃にオーダーした方の情報によると、当初2022年9月頃に納車と回答されたにも関わらず、その後部品供給不足や半導体不足などで2022年末へと延期になり、更に2022年11月上旬時点では2023年4月以降に納車予定と回答されていることから、当初の予定よりも半年以上も遅れている計算に。

さすがにここまで延びるとも予想していなかったとのことで、しかし今キャンセルしてもホンダ新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)も納期半年以上、日産の新型セレナ(Nissan New Serena, C28)もe-POWERモデルのみ2023年春以降の発売になりますから、どちらにしても2022年内の納車は不可能。

おそらくこういった場面に遭遇している方は多数いらっしゃると思いますし、メーカー側もディーラーを通してマニュアル的に回答するのではなく(部品供給不足や半導体不足が伝家の宝刀みたいになっている)、「どのような部品が不足しているのか?」「どういった半導体が不足していて、今後どのような対策をとっていくのか?」など、しっかりと納得のいく説明責任を果たさないと、今後ブランドイメージもどんどんと低下していくことも十分考えられるかもしれませんね。

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