ホンダ新型ヴェゼル/フィット4/ステップワゴン/シャトル/オデッセイや、スズキ・エブリイ/キャリイなど約95万台が大量リコール&改善対策!最悪の場合、走行不能の恐れ

2023-04-01

スズキ・エブリイなどに36万台超えの大量リコール!

続いて、スズキ・キャリイ/エブリイ、日産NV100クリッパー/スクラム、三菱ミニキャブの5車種・計360,145台に大量リコール。

不具合内容としては、以下の3種類が届け出されています。

①機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルにおいて、防水のための被覆構造が不適切なため、芯線に錆が発生するものがある。そのままの状態で使用を続けると、クラッチケーブルの芯線が破断し、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。

②機械式自動変速機(AGS)のオイルポンプとオイルポンプ駆動用モータのジョイント部において、外部との通気構造が不適切であったため、オイルポンプからオイルが滲んだ場合、オイルが空気と共に、モータ側に浸入することがある。そのままの状態で使用を続けると、モータ内部が短絡して作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。

③機械式自動変速機(AGS)において、オイルポンプ駆動用モータのブラシ材質が不適切なため、高温、高湿条件においてブラシが膨張し、摺動不良となるものがある。そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、ブラシが固着してモータが通電不良により作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。


対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は発生していないものの、①の不具合が528件、②の不具合が67件、③の不具合が205件も発生しているとのことで、市場からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[スズキ・キャリイ]
・EBD-DA16T/DA16T-168641 ~ DA16T-229862/平成 26 年 8 月 18 日 ~ 平成 27 年 8 月 3 日/3,013台(①3,013台、②0台、③3,013台)

・EBD-DA16T/DA16T-240002 ~ DA16T-372907/平成27 年8 月3 日 ~ 平成29 年10 月31日/6,462台(①6,462台、②5,162台、③6,462台)

・EBD-DA16T/DA16T-380003 ~ DA16T-494232/平成 29 年 11 月 1 日 ~ 令和元年 9 月 6 日/9,704台(①9,704台、②6,881台、③9,704台)

・EBD-DA16T/DA16T-520001 ~ DA16T-621817/平成 30 年 12 月 21 日~令和 3 年 7 月 5 日/3,713台(①2,413台、②0台、③3,713台)

[スズキ・エブリイ]
・HBD-DA17V/DA17V-100088 ~ DA17V-244615/平成 27 年 2 月 3 日 ~ 平成 29 年 5 月 8 日/111,454台(①111,454台、②63,248台、③111,454台)

・HBD-DA17V/DA17V-250004 ~ DA17V-393802/平成 29 年 5 月 8 日 ~ 令和元年 6 月 4 日/48,378台(①48,378台、②44,522台、③48,378台)

・HBD-DA17V/DA17V-420005 ~ DA17V-532960/令和元年 6 月 4 日 ~ 令和 3 年 7 月 14 日/20,247台(①14,548台、②0台、③20,247台)

[日産NV100クリッパー]
・HBD-DR17V/DR17V-100004 ~ DR17V-153673/平成 27 年 2 月 14 日 ~ 平成 29 年 4 月 28 日/46,855台(①46,855台、②30,030台、③46,855台)

・HBD-DR17V/DR17V-250001 ~ DR17V-312827/平成 29 年 5 月 8 日 ~ 令和元年 6 月 4 日/49,141台(①49,141台、②44,067台、③49,141台)

・HBD-DR17V/DR17V-420002 ~ DR17V-472964/令和元年 6 月 4 日~令和 3 年 7 月 2 日/22,926台(①15,752台、②0台、③22,926台)

[マツダ・スクラム]
・HBD-DG17V/DG17V-100004 ~ DG17V-115001/平成 27 年 2 月 14 日~平成 29 年 4 月 28 日/11,182台(①11,182台、②6,734台、③11,182台)

・HBD-DG17V/DG17V-250002 ~ DG17V-263683/平成 29 年 5 月 8 日 ~ 令和元年 6 月 4 日/8,352台(①8,352台、②7,828台、③8,352台)

・HBD-DG17V/DG17V-420003 ~ DG17V-429650/令和元年 6 月 4 日~令和 3 年 7 月 2 日/1,275台(①871台、②0台、③1,275台)

[三菱ミニキャブ]
・HBD-DS17V/DS17V-100002 ~ DS17V-114424/平成 27 年 3 月 2 日 ~ 平成 29 年 4 月 28 日/11,383台(①11,383、②6,986台、③11,383台)

・HBD-DS17V/DS17V-250001 ~ DS17V-262317/平成 29 年 5 月 8 日 ~ 令和元年 6 月 3 日/4,764台(①4,764台、②4,521台、③4,764台)

・HBD-DS17V/DS17V-420003 ~ DS17V-428871/令和元年 6 月 4 日~令和 3 年 7 月 1 日/1,296台(①920台、②0台、③1,296台)

改善措置としては、全車両、アクチュエータを点検し、該当アクチュエータの場合

①クラッチケーブルを対策品に交換

②オイルポンプとオイルポンプ駆動用モータを対策品に交換

③オイルポンプ駆動用モータを対策品に交換

のリコール作業を実施するとのことです。

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Reference:国土交通省①