トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアの実車を見た後、改めて新型ヴォクシーの印象は?→確かに差別化はあるものの、ノア/ヴォクシーの良さ・魅力もある

(続き)ファミリーカーとしても、トヨタ新型ノア/ヴォクシーの2列目キャプテンシートは十分豪華で快適

続いて、トヨタ新型ノア/ヴォクシーの良さを改めて実感したのは2列目キャプテンシートと3列目シートの格納方法。

まず2列目キャプテンシートですが、あくまでも上位グレードS-Zで、メーカーオプションの快適利便パッケージ(High)を装備した場合を前提にしていますが、足もとを快適にするオットマンが装備されていますし、前後のスーパーロングスライドとリクライニング、そしてシートヒーターも装備されているので、長距離移動や家族旅行の際には子供や妻からも好評なんですね。

あとは親戚やいとこなどの家に行くと、お墓参りに向かうため親戚などを乗せることもあるのですが、そういったときに2列目から3列目に乗り込む際のウォークスルーは結構スムーズだったのも印象的でした。


新型アルファード/ヴェルファイアの2列目ウォールスルーはかなり狭い

こちらは、アルファード・ガソリンZの2列目になりますが、シート形状や安定感、電動パワーシート、2列目シートヒーター&シートベンチレーションなど、まさにファーストクラスをイメージしたかのようなラグジュアリー感は、ノア/ヴォクシーでは敵わない部分。

乗り心地などについては、実際に公道で走らせたり、長距離移動で活用したわけではないので比較はできませんが、ビジネスシーンやVIPの送迎などにおいては、こういったラグジュアリーな演出は喜ばれるのだと思います。

ただその一方で、これだけのラグジュアリーさとボリューム感を持たせる一方、ファミリーカーという側面でみたときに、2列目から3列目のウォークスルーは、かなり通りづらく不便に感じるんですね。

実際に実車を拝見した際、家族連れの中肉中背のお父さんが2列目から3列目をウォークスルーしようとしたところ、かなり苦戦していたのが印象的だったため、個人的には「あまり3列目のことは考慮していないのかな?」というのが正直なところ。

3列目の格納方法もノア/ヴォクシーの方が優れている

そして最後はやっぱり3列目シートの格納方法。

新型ノア/ヴォクシーの場合、3列目シートは跳ね上げ式でアタッチメントを活用するため、ベルトやワイヤーなどを使って固定することは無いのですが、アルファード/ヴェルファイアは先代30系から大きく変わらず、跳ね上げ&ベルトフックでの固定式となっています。

格納のし易さという点では、3列目のシートの厚みが薄く、且つアタッチメントで簡単に格納できるノア/ヴォクシーが優れていますし、ここ最近3列目を頻繁的に活用することが多いため、フック式での固定だと煩わしさが蓄積しそうなところ。

なぜ新世代フラッグシップミニバンのアルファード/ヴェルファイアがアタッチメント式を採用しなかったのかは不明ですが、こういったところはユーザーも注目しているところだと思いますし、3列目のお粗末さは残念に思う所です。

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