ホンダ新型ZR-Vが納車されて3か月が経過!この車を走らせているとSUVであることを忘れてしまう→レクサス新型NXを思い出させる一台。ところで納車の進み具合は?

(続き)ホンダ新型ZR-Vの納車3か月経過してのインプレッション

引き続き、ホンダ新型ZR-V e:HEV Z[4WD]が納車されて3か月経過しての雑感をまとめていきましょう。

ZR-Vは燃料タンクが大きいため、低燃費な上に給油頻度も少ない

続いては新型ZR-Vの燃料タンク容量について。

本モデルのカタログ上での燃料タンク容量は57Lと非常に大きく、プラットフォームベースの新型シビック(FL1)やシビックタイプR(FL5)だと47L、ハイブリッドモデルのシビックe:HEV(FL4)だと40Lなので、その差は一目瞭然。

ちなみに、ミドルサイズミニバンとなる新型ステップワゴン(New STEPWGN)の燃料タンク容量が52Lなので、これよりも更に+5L大きいというのも意外でしたが、そのおかげもあって無給油での航続距離は多いですし、約2,500km走らせての給油頻度は僅か3回と少な目。

給油後平均燃費が「19.5km/L」で、20km/L未満を切るようなことがあっても、上の画像の通り無給油で1,000km走行できることも確認済みですし、満タン給油にすると航続可能距離が1,100kmを超えるのも驚き(長く・多く走れるという安心感もある)。

おまけに指定燃料は、ガソリンモデル/ハイブリッドe:HEVモデルともにレギュラーですから、ガソリン代が高騰しているこのご時世には経済的だと思いますし、そのときのレギュラー単価にもよるとは思いますが、無給油1,000kmも走れて満タンにしてもガソリン代1万円にも到達しないのは魅力的だと思います。

先述の通り、SUVでありながらもハッチバックやスポーツセダンをイメージさせるような走りを持つだけでなく、1回の満タン給油で長い距離を走れるという快適さとファミリーカーとしての側面を持つところは「ホンダかなり頑張ったな」と思えるところ。


ZR-Vの納車は進んでいる?

最後に、新型ZR-Vが2023年4月に発売されて4か月以上が経過し、どれだけ納車が進んでいるのかチェックしていきましょう。

どんなに魅力的な車であっても、肝心のユーザー向けに納車が進んでいなかった意味の無いところ。

いつも私がお世話になっているホンダディーラー4社の情報によると、2023年8月下旬時点での納車達成の割合は2割~3割程度とのこと。

特に1つの店舗で20台近くZR-Vの受注を獲得しているところでは、ガソリンモデルが3台で、ハイブリッドe:HEVモデルが2台のみというところも。

更には、長納期を回避するための対策として発売日に追加された「ブラインドスポットインフォメーション[BSI]+後退出庫サポート非装着」グレードに関しては、2023年8月下旬時点で4店舗のディーラーでは1台も納車されていないとのこと(全体の1割程度は注文があったようです)。

果たしてこの状況で、2023年末から2024年初め頃にかけて「1か月以上の納期短縮」が期待できるのかは甚だ疑問ですし、2023年10月に標準グレードと特別仕様車の受注を受け付けて大丈夫なの?という不安も。

まずは2022年の先行予約段階から契約しているユーザーの納期を短縮することが最優先事項だと思いますし、先行予約組よりも、あとから注文した「BSI+後退出庫サポート非装着」グレードが先に納車されることは不公平感もあるでしょうから、ユーザーが不信感を持つようなアクションだけは避けてほしい所です。

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