ホンダ新型ステップワゴンが納車されて1年3か月以上が経過するも、未だに大規模な地図更新は無し→高速道路を走行しているのに、マップ上では「山道」を走行している件

(続き)ホンダのアダプティブクルーズコントロール[ACC]のアニメーションは優秀だが、性能は決して優秀ではない

引き続き、ホンダ新型ステップワゴンの不満に感じているポイントを見ていきましょう。

続いては、ホンダのドライビングサポートHonda SENSINGの一つであるアダプティブクルーズコントロール[ACC]。

これもステップワゴンに限らず、他に所有するシビックタイプR(FL5)やZR-Vも同様なのですが、ACCや車線維持支援システム(LKAS)を使用するときのギミックやアニメーション(他車のアニメーションやブレーキランプ、ウィンカー等)は、日産のプロパイロット2.0に匹敵する優秀さだと思うものの、一方でACCの性能としては今一つ。

っというのも、前方車両との車間距離を調整するときや、下り坂の傾斜がきついときの減速時など、回生ブレーキを利用した(ブレーキランプを点灯させないナチュラルな)エンブレではなく、少し強めのフットブレーキで減速するような印象で、この点はトヨタや日産のクルーズコントロールに比べるとかなり差が開いている印象。


ホンダならではともいえる走りの良さが、Honda SENSINGと組み合わさることで魅力が半減している?

ステップワゴンの直進安定性とコーナリング性能に関しては、他のミニバン御三家であるトヨタ新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)や日産の新型セレナ(Nissan New Serena, C28)に比べるとレベルは高く、ミニバンでありながらもミニバンらしくないハッチバックのような鋭い走りをみせてくれるため、満足度としては高いものの…

ドライビングサポート技術は、ミニバン御三家では一番課題が多いように感じられますし、Honda SENSINGが組み合わさることで、走りの魅力が半減しているようにも感じられます。

なお関連記事にもまとめていますが、実際にミニバン御三家を所有してみての各車のACCの評価は以下の通り。

【アダプティブクルーズコントロール[ACC]】

◇トヨタ新型ヴォクシー(ノア)

・クルーズコントロール設定は1ステップのみでとても楽(一定速度に到達したら、ACCスイッチを押すのみ)

・前車との追従・車間距離を取る際の減速においては、ナチュラルなエンブレが多く、ブレーキランプを点灯させるようなシーンは少なく、前車が強いブレーキを踏まなければ中々起きにくい

・ACCでの加速は平坦な道や登坂車線、下りにおいてはナチュラルで驚くような急加速は少ない


◇ホンダ新型ステップワゴン

・クルーズコントロール設定は、一定の速度に到達したらACCスイッチ → 下方向のSETレバーと最低2アクションが必要

・前車との追従・車間距離を取る際の減速においては、ナチュラルなエンブレは多少あるものの、ブレーキランプをパカパカ点灯させるようなシーンが多いように感じられる

・ACCでの加速は平坦な道や下りにおいてはナチュラルだが、登坂車線においては結構強めの加速で少し驚くことも


◇日産の新型セレナ(C28)

・クルーズコントロール(プロパイロット)設定は、一定の速度に到達したらACCスイッチ → 下方向のSETレバーと最低2アクションが必要

・前車との追従・車間距離を取る際の減速においては、ナチュラルなエンブレ(回生ブレーキ)が多く、ブレーキランプを点灯させるようなシーンは少なく、前車が強いブレーキを踏まなければ中々起きにくい

・ACCでの加速は平坦な道や登坂車線、下りにおいてはナチュラルで驚くような急加速は少ない

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