日産がフルモデルチェンジ版・新型シルビアの開発を示唆?フェアレディZ(RZ34)やGT-R R35よりも手ごろでコンパクトな”若者向け”となる第3のスポーツカーとは?

(続き)日産が考える第三のスポーツカーは、コンパクトなピュアEVモデル?

確かにその筆頭として、少しでもスポーツカーを購入できる可能性を高めるモデルが、トヨタGR86やスバルBRZ、マツダNDロードスター、そしてホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)だと思われ、日産はこれらのモデルに対抗できるようなエントリースポーツカーの開発と市販化に向けての計画が進められているようで、しかしそのモデルは「ホットハッチでも、内燃機関を持つモデルでもない」とのこと。

イワン・エスピノーサ氏によれば、そのモデルは「小型のピュアEVスポーツカー」になるかもしれず、現代の日産のスポーツカーよりも手ごろな価格帯になることから、サイズ感としてはマツダNDロードスターに相当するかもしれないですし、価格帯も300万円~400万円程度になってくることが期待できそう。


海外メディアは、どうしても第三のスポーツカーを次期シルビアに持っていきたいようだ

こうした情報を見ると、海外カーメディア・トップギアは「180/200/240SX/シルビア/トヨタGR86/スバルBRZ/マツダNDロードスター(MX-5)」に相当するような電気自動車、もしくは1990年代初頭の箱型のセントラSE-Rのバッテリー駆動版が登場するのではないか?と予想していて、特にシルビア復活には並々ならぬ想いがあるようで…(ベストカーさんも次期シルビアネタにはアツく、誇張した情報が多いように思える)。

具体的な車種は明かさなかったにしても、第三のスポーツカーの可能性がわかっただけでも期待が高まるところですし、現代の若者に寄り添うスポーツカーの開発に取り組んでいることがわかっただけでも、「日産はまだまだ成長を続けている」と思ったり。

日産は今の生産能力の把握と納期短縮が課題

ただその一方で、日産が現時点で解決しなければならないのは、フェアレディZ(RZ34)含むラインナップモデルのバックオーダーを早期的に捌けるだけの生産能力と納期短縮で、特にビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(RZ34)は、2022年7月末の発売前に国内累計受注数 約6,000台でしたが、これらを捌き切るのに日産ディーラーは「約5年」はかかると回答しているんですね。

つまり年間で僅か1,200台(月換算で100台)しか製造できないほどの生産能力で、部品や半導体の供給が間に合っていないのか、はたまた以前話題となった「塗装問題」がまだ解決できていないのか…こうした問題が解決しないまま次期シルビアと思わしきモデルの発売を迎えることは難しいと思うんですね。

日産が考える第三のスポーツカーの市販化は、まだまだ先になるとは思いますが、価格帯も考慮するとフェアレディZ(RZ34)以上に多くのバックオーダーを抱えることになるでしょうから(もちろん他にも様々な課題や問題に直面することはあると思うが)、日産としては「若者がスポーツカーに対する関心・魅力を、”納期の長さ”で薄れさせない」ようにするためにも、まずはスピーディーに生産できる体制を構築することが重要になってくるのではないかと考えています。

日産関連記事

Reference:CARSCOOPS