やっぱりホンダ新型ZR-Vはイイ車だ…だけど不満もある!高速メインで往復450kmの長距離ドライブ!あえてACCを使用せずとも燃費は約20km/Lと好調

(続き)ホンダ新型ZR-Vでの往復450kmの長距離移動インプレッション&不満に思っているポイントは?

引き続き、ホンダ新型ZR-V e:HEV Z[4WD]での往復450km走らせてのインプレッションに加え、不満に思うポイントを見ていきましょう。

このままの調子で走らせれば、無給油1,000km走行も余裕?

今回、高速道路を中心とした往復470km走らせたあとのメーター情報は以上の通り。

前回給油してからのTripAメーターは629.6km走らせていて、航続可能距離は390km、給油後平均燃費は20.0km/Lフラット、そして燃料残量目盛りは5個残しとなりました。

単純計算で見ても「TripAメーター629.6km + 航続距離390km = 1,019.6km」なので、無給油1,000km走行も可能ということになりますが、走行中は基本的にエアコンなどは使用せず、若干窓を開けるぐらいなので、そこまで燃費が悪化するような条件では走行しておらず。

ただ、高速道路を走行する以上は、どうしてもアクセルは踏み気味になりますし、エコインジケーターも25%付近を行き来することがほとんどで、坂道での加速や追越し時は50%にまで到達することもありますから、燃費性能は悪化する傾向ではあるものの、それでもDセグメントSUVで20km/Lをキープできる燃費なのは魅力的だと思います。


どうして今回の高速道路走行ではACCを活用しなかった?

ちなみに、今回ACCを活用しなかった理由としては、オールアクセル操作での体の疲労は感じやすいのかを検証するためなのと、あとは意図せず勝手にブレーキが作動する「ファントムブレーキ的なアレ」が怖いため。

後続車両が居なかったり、空いているような高速道であれば活用していたかもしれないのですが、今回は混雑時の時間帯に走行したため、流石に意図せずファントムブレーキが発生し、後続が急ブレーキで「煽り運転」と勘違いされても困るので、そういったトラブルが起きないために使用していません。

オールアクセル操作による体の疲れは?

ちなみに、オールアクセル操作でトータル約7時間ほど走らせても、特に体の疲れは目立ちませんでしが、復路の後半は眠気もあったので、途中サービスエリアで30分ほど仮眠をとったあと、再び運転して何事もなく自宅へと到着。

以前より何かと話題になっていた腰の痛みについては、今回の長距離移動でも全く問題なかったですが、シート全面がカタメだからなのか、腰よりも首の裏辺りが少し疲労が溜まりやすいように感じました。

シートスライド自動乗降りモードは使いづらい

そして最後は、普段ZR-Vを活用していて最も不満に感じるのが「シートスライド自動乗降りモード」。

この機能は、ZR-VがエンジンOFFの状態でドアを開けた際、運転席が自動で後ろに下がる機能を指していて、いわゆる乗降り性をサポートするもの。

確かにとても便利な機能だと思うのですが、なぜエンジンOFFのタイミングでスライドするのではなく、ドアを開けるタイミングでドアをスライドさせるのかが疑問。

っというのも、あまり他社を引き合いに出すのは良くないと思うのですが、トヨタ/レクサスの場合はエンジンOFFにした瞬間にシートが後方まで自動スライドするため(反対にエンジンONにすればシートは前方にスライドする)、靴の履き替えなどをする際に窮屈に感じないですし、もしくはそのまま後方に下がりつつもリクライニングさせて仮眠をとることだってあると思うんですね。

そういったときに、ZR-VのようにエンジンOFF → 自身の操作で後方までスライドもしくは、一旦ドアを開けて自動スライドさせてから再びドアを閉じる → シートをリクライニングさせる、といった手間がとにかく面倒。

「それぐらいの操作、自分でやったら?贅沢なんだよ」とツッコまれるのがオチだと思いますが、実際に競合他社に乗っていて、競合モデルの良さを知ってしまうと、どんなに便利に感じる機能であっても「トヨタ/レクサスのような手順で自動スライドした方が、もっと使い勝手は良くなる」と感じてしまうのが人間の良い所であり悪い所でもありますから、そう考えるとホンダはまだまだ改善できるポイントはあるのでは?と思ったりします。

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