2020年10月度の乗用車ランキング50で見られたトヨタの圧倒的勝利。SUVやコンパクトカーだけでなくミニバンまで…どうしてここまで売れるのか?

アルファード(ミニバン)がここまで売れるのは、昨今の諸事情や販売チャネル併売化が重なったことも

そして最も驚くべきなのが、2020年9月度から2か月連続で1万台以上を売り上げているトヨタ・アルファード。

一部改良や特別仕様車タイプゴールドを販売したことで更に商品力を向上させたフラッグシップミニバンですが、これだけ高価なモデルでおまけにモデル末期となった個体が1万台を超えたのは異常事態といえるでしょう。

この背景には昨今の諸事情によるものというよりも、2020年5月の販売チャネル併売化が大きく影響しているようで、これまでトヨペット店でしか購入できなかったアルファードが、他のカローラ店やネッツトヨタ、そしてトヨタ店にて購入できることで、「ヴェルファイアだけでなくアルファードも購入できる」という選択肢を広げたことが大きいそうです。

まるで昨今の諸事情を予測していたかのような動きともいえるミニバン需要の向上ですが、同じトヨタ系列のディーラーといえど、やはり販売店によって付き合いもあるわけですから、車を買うというよりも「この営業さんから買いたい」想いがあるでしょうし、その想いと同時に購入の幅が広がったことは、自身の物欲の刺激になったと思います(もちろん、その一方で乱売が目立ってしまい納期遅れの原因にもなっている)。

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あとは感染拡大が少しずつ落ち着いて外出ができるようになり、公共交通機関よりも車を利用するユーザーも増え、その一台にファミリーカーとして「思い切ってアルファード買うか!」と思わせる意識もあるかもしれませんね。


一切手を緩めない徹底した年次改良と特別仕様車などの販売

そしてもう一つ忘れてはならないのが、トヨタの一切抜け目のない定期的な商品改良。

フルモデルチェンジやマイナーチェンジだけでなく、年次改良による安全性の向上とグレードの見直し、そして特別仕様車販売による商品価値のアップなど、常に顧客の求めるものを早い段階で販売し続けるフットワークの軽さも、トヨタのカテゴリがランキング上位を占めるきっかけの一つになっているのだと思います。

その影響もあって、2019年4月に5代目としてフルモデルチェンジしたRAV4も、発売して1年半以上が経過しても2020年10月度は5,000台以上を売り上げていますし、更にRAV4オーナーの意見を尊重してダイナミックに改良した特別仕様車OFFROAD Packageの販売に踏み込むなど、こういったオーナー/ユーザーに寄り添うスタイルが、販売台数を伸ばす重要なポイントなのだと思います。

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