フルモデルチェンジ版・BMW新型2シリーズに早くもリコール!更にフェラーリの直近モデル7,000台以上(ラ・フェラーリ/ローマ/812シリーズ)にも大量リコール
アメリカにか届け出されたブレーキ関連の不具合のようだ
続いては、日本仕様のフェラーリ新型ローマやラ・フェラーリなどの24車種・計7,286台にリコール。
おそらく直近のフェラーリモデルのほぼすべてが対象になると予想されますが、不具合内容としては、制動装置において、マスターシリンダーのブレーキブースター側に装着されている油圧シール部からブレーキフルードがブレーキブースター内に漏れ、ブレーキの一次回路のブレーキフルードがなくなった場合、制動力は二次回路のみで作動する状態となることがあるとのこと。
その状態でブレーキリザーバータンクのキャップを強く締めすぎていると、ブレーキリザーバータンクの換気が減少してタンク内に負圧が発生し、ブレーキの二次回路のブレーキフルードがブレーキリザーバータンクに戻る可能性があり、最悪の場合、ブレーキが効かなくなるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。
ちなみにこの大量リコールですが、既にアメリカ市場向けの個体も届け出済みで、その台数は2万台超えとも云われています。
対象モデルをチェックしていこう!
なお、気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故は起きていないものの、既に5件もの不具合が発生しており、市場からの情報により明らかになっています。
【改善対策対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数][612スカリエッティ/612スカリエッティF1]
・GH-F612/ZFFAY54J000137442~ZFFAY54J000153022/平成16年4月30日~平成19年3月6日/139台(①)・ABA-F612/ZFFJY54J000153413~ZFFJY54J000174956/平成19年4月2日~平成22年9月17日/63台(①)
[F430/R430 F1]
・GH-F430/ZFFEZ58J000140096~ZFFEZ58J000154481/平成16年11月4日~平成19年5月5日/367台(①)・ABA-F430/ZFFEZ58J000152828~ZFFEZ58C000167898/平成19年2月7日~平成21年5月20日/240台(①)
[F430 Spider/F430 Spider F1]
・GH-F430S/ZFFEZ59J000142012~ZFFEZ59J000154337/平成17年3月21日~平成19年4月30日/141台(①)・ABA-F430S/ZFFEZ59J000154336~ZFFEZ59J000167604/平成19年4月26日~平成21年4月23日/146台(①)
[430スクーデリア]
・ABA-F430SC/ZFFKZ64J000158238~ZFFKZ64J000169975/平成19年11月30日~平成21年9月10日/191台(①)[スクーデリアスパイダー16M]
・ABA-F430SCS/ZFFKZ66J000166490~ZFFKZ66J000169986/平成21年2月10日~平成21年9月14日/69台(①)[488ピスタ/488ピスタスパイダー]
・ABA-F142BL/ZFF90HMJ000238852~ZFF90HMJ000256243/平成30年7月18日~令和2年3月11日/359台(①②)・7BA-F142BL/ZFF90HMJ000255924~ZFF91HMJ000261168/令和2年3月4日~令和2年11月19日/46台(①②)
[F8トリブート/F8スパイダー]
・7BA-F142CE/ZFF92LMJ000248830~ZFF93LMC000283752/令和1年7月11日~令和4年7月19日/1193台(①②)[カリフォルニア]
・ABA-F149/ZFFLJ65J000166141~ZFFLJ65J000185281/平成21年2月17日~平成24年1月11日/466台(①②)・ABA-F149S/ZFFTJ65C000186097~ZFFTJ65C000200901/平成24年1月12日~平成26年1月28日/130台(①②)
[カリフォルニアT]
・ABA-F149DD/ZFF77XJJ000204094~ZFF77XJJ000231545/平成26年6月3日~平成29年11月10日/573台(①②)[ポルトフィーノ]
・ABA-F164BCA/ZFF89FPJ000234622~ZFF89FPJ000254830/平成30年2月22日~令和2年1月27日/450台(①②)[ポルトフィーノ/ポルトフィーノM]
・7BA-F164BCA/ZFF89FPC000254512~ZFF02RPJ000283758/令和2年1月23日~令和4年7月21日/355台(①②)[FF]
・ABA-F151/ZFF73SKJ000181862~ZFF73SKJ000217151/平成23年6月1日~平成28年2月15日/172台(①②)[GTC4ルッソ]
・ABA-F151BME/ZFF82WNJ000221715~ZFF82WNJ000257470/平成28年7月25日~令和2年6月8日/199台(①②)[GTC4ルッソT]
・ABA-F151CME/ZFF82YNJ000226541~ZFF82YNJ000257468/平成29年3月3日~令和2年6月24日/163台(①②)[F12ベルリネッタ]
・ABA-F152/ZFF74UHJ000192235~ZFF74UHJ000229257/平成24年10月22日~平成29年6月23日/320台(①②)[F12tdf]
・ABA-F152ACL/ZFF81BHJ000216119~ZFF81BHJ000230484/平成27年12月14日~平成29年8月31日/59台(①②)[812スーパーファスト]
・ABA-F152BCE/ZFF83CMJ000228654~ZFF83CMJ000254342/平成29年6月22日~令和2年1月27日/345台(①②)[812スーパーファスト/812GTS/812コンペツィオーネ]
・7BA-F152BE/ZFF97CMJ000253236~ZFF97CMJ000283848/令和2年1月16日~令和4年7月21日/442台(①②)[ラ・フェラーリ]
・AAA-F150/ZFF76ZHJ000202563~ZFF76ZHJ000216138/平成26年5月26日~平成28年1月12日/36台(①②)[ラ・フェラーリアペルタ]
・AAA-F150ADE/ZFF86ZHJ000223186~ZFF86ZHJ000237700/平成28年10月26日~平成30年1月9日/14台(①②)[ローマ]
・7BA-F164BAA/ZFF98RNJ000257652~ZFF98RNJ000283059/令和2年6月26日~令和4年7月1日/608台(①②)
対象車種は以上の通りとなりますが、既に812コンペティツィオーネが納車されていること、そして世界限定499台+1台のみ製造されたラ・フェラーリは36台、世界限定209台+1台のみ製造されたラ・フェラーリアペルタは14台も日本に納車されていることが明らかになっています。
改善措置としては、以下の通り①と②のリコール作業を実施するとのことです。
①全車両、二次回路の制動力を保証するために、ブレーキリザーバータンクのキャップを対策品に交換する。
②メーターパネルに警告メッセージが表示される車種は、メーターパネルのソフトウェアを書き換え、ブレーキフルードの残量不足の警告灯が点灯した場合は、けん引でフェラーリ正規ディーラーに入庫をするように警告メッセージで注意喚起すると共に、ブレーキフルードの残量不足の警告メッセージについて記載したオーナーズマニュアルの補足のリーフレットをお渡しする。
なお、対策品の準備に時間を要することから、まずは全ての使用者に対しダイレクトメールにより連絡し、対策品が準備できた段階で再度連絡し交換作業を行うとのこと。