トヨタ/レクサスが一部車種を対象に「納車時スマートキー1個」に変更→半導体不足で2個目は後日提供へ。対象車種は新型ノア/ヴォクシー/プリウスやレクサス新型NX/LXなど
家族所有だとスマートキー1台持ちは不便だが、長納期化を避けるためには止む無しか
なおこういったスマートキー1個のみ(レクサスであればカードキーも1個含む)を先に納品し、後日遅れて2個目を提供するとなると、やはり気になってくるのが1台の車を家族全員で使用する場合。
「スマートキーやカードキーなんて1個だけあれば十分だろ」と思う方も多数いらっしゃるとは思いますが、家族で所有する車となると、父が1個、母が1個それぞれ所有し、仮に父がスマートキーを所持した状態で出張 → キーが無い…となると、母が1個所有しているので車の運転は可能なのですが、今回のようにキーが1個のみで納品となると色々と問題は起こるかもしれません。
スマートキーのバッテリー切れが生じた場合どうする?
あとは、2個目のスマートキーがどのタイミングで納品されるかはわからないものの、仮に1個目のスマートキーがバッテリー不足になってしまった場合、メカニカルキーでキーシリンダーに挿入して回し、その後バッテリー不足のスマートキーをエンジンスタータースイッチにかざしながらエンジン始動しないと動かせない…といった面倒なことも起きるかもしれないため(先ほどのように、電子キーが無い場合だとエンジン始動すらできないかも…)、こういったところは色々と課題が残るかもしれませんね。
なお参考までに、以下のYouTube「高橋巨樹のガレージライフ / Naoki’s Garage Life」さんでも、スマートキーのバッテリーが切れた際の緊急始動方法を公開しているので、豆知識として知っておくのもアリかもしれないですね。
【【緊急対応!】 車のキーレス(スマートキー)の電池が切れた場合のエンジンをかける対処法!】
今回のスマートキーの2個目納品は、転売防止策の一つにもなりそうだ
そして個人的に、今回のスマートキー2個目を遅れて納品することに関しては、確かに納期遅れを防ぐための対策の一つでもありますが、一方で「納車後の即転売を防ぐための対策の一つ」だとも考えてみたり。
昨今の諸事情により、部品供給不足や半導体の供給不足で新車・新型車ともに長納期化が目立つなか、新車が納車されてすぐに買取業者に転売する例も見受けられるため、こういった転売の横行を避けるためにも、「敢えて2個目のスマートキー納品を遅らせているのでは?」という見方もできたり。
ある意味理に適った内容ではありますが、転売を目的としていない方からすると、先述の通りデメリットも複数出てくるため、販売店側も顧客からクレームなどが多数来るかもしれないですし、疲弊する場面が更に増える恐れもありますが、まず顧客のもとに一日でも早く納車されること、そして販売スタッフへのモチベーションアップにつながるよう、少しでもプラスの方に転じればと思います。