フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)にて納車後”初”となる高速道路インプレッション!加速感や燃費、安全装備の精度は?使い勝手なども含めて気になる部分も

日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)でプロパイロットを試してみる

そしてここからは、日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)でのドライビングサポート・プロパイロット(ProPilot)を活用してのインプレッション。

今回プロパイロットによるクルージング評価は、敢えてステアリングハンドル支援の挙動が感じやすいであろう片側1車線の高速道路区間を走行。

まずはアダプティブクルーズコントロールによる車速制御ですが、エクストレイル(もしくはノート/ノートオーラ/新型セレナC28なども?)は車速調整する際に「±1km/h」による調整ではなく、「±5km/h」での調整になるんですね。

そのため、高速クルージングのときに+5km/hアップすると加速の立ち上がりが強めに感じられるため、この点は普段からトヨタやホンダ、ダイハツといった±1km/h調整に慣れている方からすると、最初は少し驚くところかもしれません(だからといってマイナスに感じるところではない)。


プロパイロットによる速度の安定性は高い

そして高速クルージングで走らせてみると、平坦な道や上り・下りにほぼ関係なく、70km/h走行の安定性は非常に高く、レンジとしては±1km/hぐらいで調整されているため精度としては非常に高め。

おまけに下り時はエンブレによる減速で微調整しているため、メーター左側のブレーキランプは一度も点灯することなく、速度を無駄にするような走りが無いのはグッドポイント。

ただその一方で、片側一車線の両サイドの白線に対する検知精度は非常にシビアに感じられ、直線であっても、ちょっとした緩やかなコーナーであっても、少しでも近づくとステアリング調整が頻繁的に入ったり、減速するようなシーンが見られるのは気になるところ(上の画像のステアリングマークが緑色に変化するとサポートが入る)。

この点は、私が以前所有していたトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)のレーントレーシングアシスト[LTA]のシビアな精度にも似ていたため、任意で検知レベルを調整できるとありがたい所かもしれません。

前輪駆動の新型エクストレイルe-POWERの燃費は?

ちなみに高速道路+下道で走らせての実燃費は18.2km/Lとのことで中々の低燃費。

参考までに、新型エクストレイルe-POWER G[2WD]のカタログ燃費は以下の通りのため、カタログ値に近いことも確認できます。

◇WLTCモード平均燃費:19.7km/L

◇WLTC市街地モード燃費:17.3km/L

◇WLTC郊外モード燃費:21.7km/L

◇WLTC高速道路モード燃費:19.7km/L

Nissan CONNECTナビゲーションのルートオプションはシンプルで使いやすい

最後は、今回の高速道路インプレッションで個人的にグッドポイントと感じたのが、ナビゲーションディスプレイで行先指定する際の「他のルートオプション」。

新型エクストレイルのナビゲーションディスプレイでは、「有料(高速道路)優先」「省エネ」「一般優先」「距離優先」と昔ながらのオプションから選択が可能のため、使い勝手としては全く問題なし。

一方で、他に私が所有するトヨタ新型シエンタ(Toyota New Sienta)の10.5インチディスプレイオーディオPLUSだと、他のルートオプションでは「推奨」「最短」「時間優先」「関東ETC2.0料金割引優先」ととにかくポンコツ。

2023年2月1日より、順次ディスプレイオーディオのOTAアップデートが開始される予定なので、そのときには「一般道優先」や「有料道路(高速道路)優先」などが追加されるとは思うものの、奇をてらうような操作方法よりも、ユーザーが最も使いやすいと感じることが一番の満足度向上につながると思いますし、そういった点では日産のナビゲーションはかなり満足度高めだと考えています。

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