同じ19インチタイヤでも全然違う!トヨタ新型プリウスとホンダ・シビックタイプR(FL5)、日産フェアレディZ(RZ34)、レクサスIS500で4台比較してみた

(続き)19インチタイヤアルミホイールを装着する4車種を比較インプレッションしていこう

引き続き、19インチタイヤアルミホイールを装着する4車種の比較インプレッションを行っていきましょう。

日産の新型フェアレディZ[FR]の19インチタイヤアルミホイールをインプレッション

続いては、日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)の19インチタイヤアルミホイールを見ていきましょう。

グレードは最上位のversion STで、排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動[FR]のみ、そしてトランスミッションも9速ATとなります。

タイヤ銘柄は、ブリヂストン製ポテンザS007(BRIDGESTONE POTENZA S007)を装着し、タイヤサイズはフロント255/40ZR19インチ/リヤ275/35R19インチとなります。

フェアレディZ(RZ34)は、中々に評価が難しい車だった

これはあくまでも個人的な感想に過ぎませんが、今回の4車種のなかでフェアレディZ(RZ34)を評価するのが一番に難しかったです。

っというのも、この車は見た目がスポーツカーではあるものの、シビックタイプR(FL5)のようにスポーツ/サーキット走行に全振りしているわけでもなく、だからといってレクサス新型IS500 F SPORT Performanceのように乗り味も上質なグランドツーリング(GT)に全振りしたモデルでもないため、ちょっと立ち位置的には中途半端に感じるところ。

そのため、乗り心地としては4車種の中で「3番目」と低く評価していますが、決して長距離に不向きというわけでもないですし、この車もシビックタイプR(FL5)と同じで、ある程度の高い速度域に到達したときの直進安定性と乗り味は良くなるので、そういった意味ではスポーティでありながらもGT向けと「それぞれの良い所を何とか両立しよう」と意識している印象を受けました。

ただ、ポテンザ特有のちょっとしたコツコツとした突き上げと乗り味や、グリップ力の弱さが気になるところで、シビックタイプR(FL5)のように「安心して速く曲がれる」というわけではないので、この点はあくまでも「優雅に、真っすぐ、速く走れる」に限定した方が、評価としては高いのかもしれません。


レクサス新型IS500 F SPORT Performance[FR]の19インチタイヤアルミホイールをインプレッション

そして最後は、レクサス新型IS500 F SPORT Performanceの19インチタイヤアルミホイールを見ていきましょう。

グレードはF SPORT Performanceの一択で、排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、駆動方式は後輪駆動[FR]のみ、そしてトランスミッションも8速ATとなります。

タイヤ銘柄は、ブリヂストン製ポテンザS001L(BRIDGESTONE POTENZA S001L)を装着し、タイヤサイズはフロント230/40ZR19インチ/リヤ265/35R19インチとなります。

4車種のなかで最も高額なだけあって、乗り味も上質なGTカー

IS500 F SPORT Performanceの19インチタイヤに関しては、やはり優雅で上質にロングドライブを楽しむためのグランドツーリングカーをコンセプトにしているだけあって、乗り心地は4車種のなかでダントツの「1番目」。

ポテンザ特有のコツコツとした突き上げやザラツキも少なく、それでいて低速走行時でも高速走行時でも直線での安定性は高いため、「4車種のなかで最も高額」なのも納得できるところ。

イメージとしては、「日産フェアレディZ(RZ34)の上位互換版」と考えた方がしっくり来るかと思いますが、乗り味に加えてグリップ力も高く、シビックタイプR(FL5)ほどの路面の鷲掴み感は薄いものの、「安心して曲がれる」というフィーリングは十分にあるかと思います。

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