2023年に競売に出品された日産スカイラインGT-R R34シリーズ4連発!「ポールが運転していた本物のR34の劇用車」「フロントが大破しながらも高額値で落札されたBNR34」他

(続き)2023年に競売に出品された日産スカイラインGT-R R34シリーズ4連発を見ていこう

引き続き、2023年に競売に出品された日産スカイラインGT-R R34シリーズ4連発を見ていきましょう。

約14.7万kmの過走行&事故車ながらも高額落札されたスカイラインGT-R R34

続いて3つ目は、2023年10月に海外オークションサイトBring A Trailerにて出品された、2000年式の日産スカイラインGT-R R34 V-Spec。

シャシーナンバーは「BNR34-006488」で、ボディカラーは大人気のミッドナイトパープルⅢ。

ちなみにV-Specでミッドナイトパープルに塗装された個体は、日本で198台のみ製造されたそうで、オークションに出品されたのは128台目の個体なのだそう。

希少性の高いスカイラインGT-R R34ですが、その多くがアメリカ以外の海外へと輸出されることが多く、今回の個体もイギリスへと輸出され、走行距離は約14.7万kmと中々の過走行。

しかもこのモデル、イギリスに輸出される前に最初の日本人オーナーが衝突事故を起こしたそうで、その際に左側のヘッドライトとフロントエアロ・コンポーネントを新品に交換したため、修復歴はアリ。

完全に修復されたわけではなく、一部塗装が剥げてしまっている部分もあったりで、おそらく実車で見ると気になる部分もいくつかあるのだと予想されますが、果たしてこのコンディションでの落札価格はいくらだったのでしょうか?

過走行&事故車でも最終落札価格は約1,360万円!

訳アリの車両といえども、スカイラインGT-R R34ブランドの力は凄まじく、最終落札価格は驚きの96,000ドル(日本円に換算して約1,360万円)。

新車のレクサス新型LX600が購入できる金額ですが、もしも仮に事故歴・修復歴がなく美しい状態を維持していたら、果たしてどれ程の価値を持っていたのか気になる所ですね。


目的はパーツ取りか?フロントが大破したスカイラインGT-R R34が高額値で落札!

最後は、2023年7月13日にオーストラリアのサルベージオークションにて出品されたスカイラインGT-R R34。

上の画像にもある通り、何かしらの衝突事故でフロントバンパーが完全に大破してしまい、エンジンや足回りなどにも大きな損傷があるものと予想されますが、このコンディションでも高額値で落札されてしまうのが恐るべきR34ブランド。

サルベージオークションの情報によると、この個体は生産終了後からほぼ3年後となる2005年12月にオーストラリアにて初めて車両登録されたそうで、その後に不慮の事故・衝突によりフロントボディに大きな損傷を負ったそうです。

恐るべしR34…フロントが大破しても1,300万円以上の価値を持つとは…

具体的にいつ頃事故したものなのかは不明で、今回サルベージオークションに出品されるまでの間、どのように保管されていたのかは不明ながら、窓ガラスなどに大量の砂埃が付着していることから、おそらく長期間倉庫にて眠っていた可能性が高そう。

こんな状態で落札されるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、実際に出品されてから入札が多く入り、最終的に140,000オーストラリアドル(日本円に換算して約1,320万円)にて落札。

まさかの新車価格よりも3倍以上の価値を持つとは…おそらくこの個体を落札したユーザーは、修理して高値で売るか、部品取り用として落札した可能性が高そうで、事故で大破しても「1,300万円以上にて購入するだけの価値がある」と判断したのかもしれませんね。

1ページ目:映画「ワイルド・スピード」の劇用車で、ポール・ウォーカーが実際に運転していた特注のスカイラインGT-R R34は一体いくら?

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Reference:Bonhams, BringATrailer①