フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード(40系)に乗った父の感想は?「運転席・助手席は乗降りしづらい」「タッチトレーサーは使いづらい」等

(続き)トヨタ新型アルファードに対する父の感想は?

引き続き、トヨタ新型アルファードに対する父の感想を見ていきましょう。

2列目シートに乗り込んでみる

父の厳しい乗降り性の評価が終了したところで、いよいよ2列目シートの座り心地などの感想を聞いていきましょう。

私:アルファードの2列目はどうですか?

父:どうも何も…こんなのに乗ってしまったら、他のミニバンとかに乗れなくなるよ

私:シートのリクライニングやオットマンは電動ですし、シートヒーター/シートベンチレーションも付いているので、快適性は高いと思います

父:至れり尽くせりだね。後席に乗ってしまったら運転するのイヤになるね。これから〇〇(私)に送迎お願いしようかな

私:時間が合えば送迎できますけど…

ちなみに先ほどの座り心地については、車が停まっている状態での話。

いざ車を走らせての感想も聞いてみると…

父:ヴォクシー/ステップワゴン/セレナの後席に乗ってきたけど、走らせても座り心地が良いのはアルファードだね

私:多少の振動や突き上げは仕方ないと思いますけど、そのあとの収束が早いんですよね

父:うむ。肘置きの位置が高いのが少し気になるけど、包み込まれるような安心感と横揺れの少なさも、他のミニバンと違うね

とのこと。

そして、2列目キャプテンシートの間に設けられている建付けの格納式センターテーブルですが、こちらはヴォクシーのガタツキに比べると大分抑えられていて、特に速度が上がるときの「カタカタとする振動と音」は改善されていました。


インフォテイメント系の使い勝手は?

最後は、アルファードの使い方をレクチャーする上で最も苦労したのがインフォテイメント系。

アルファード/ヴェルファイアでは、カラーヘッドアップディスプレイを設定すると同時に、ステアリングスイッチがヘッドアップディスプレイと連動するタッチトレーサーに変更されるのですが、父からすると「タッチトレーサーはかなり使いづらい」とのことで、そこそこ拒否反応を示していたのが印象的。

以前、父用に購入したレクサス新型NX350h F SPORT[2WD]もタッチトレーサー付のステアリングホイールだったため、操作性が悪い上に運転中はほとんど使用しなかったとのこと。

ただ、高速道路で長距離を走る際には、アダプティブクルーズコントロールはどうしても使いたいため、今回のレクチャーでは素直に聞き入れてくれて、実際に無料高速区間でも体感していただき理解はしていましたが、「今後トヨタやレクサスからタッチトレーサーが増えるのは嫌だな…」と漏らしたり。

私自身も、トヨタ/レクサスのタッチトレーサー機能は、ある程度使ってみた上で「使いづらい」と判断していますが、やはり瞬間的なタッチ操作ができないのが「一番危険」。

タッチトレーサーは瞬間的な操作ができないのが問題

クルーズコントロールの「キャンセル」スイッチを押すにしても、軽くタッチトレーサースイッチに指を当ててからようやくスイッチ機能として反応するため、キャンセルしたいと判断してからスイッチを押しても反応しないのは問題ですし、キャンセルスイッチとして機能して効果が得られるまでにタイムラグが起こるのも危険。

これは、レクサスの「馬を操る手綱」にヒントを得たことで実現したTAZUNA Conceptから来ていて、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携し、運転に集中しながら、カーナビゲーションやカーオーディオ、その他各種機能の操作が可能な空間を実現しているというのものですが、少なからずちょっとした遅れで事故につながるようなものであれば、先進性以前に安全性を考慮していない酷いレベルだと思いますし、トヨタがタッチトレーサーをススメてくる理由を聞いてみたいところです。

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