レクサスが「最も奇妙なコラボ」となる新型GXモノグラムコンセプトを発表!ワインの保管だけでなくピザ窯も作られた贅沢なアウトドア仕様

(続き)どんなにユニークで魅力的なモデルであっても、作ることが出来なければ意味がない

先程のコンセプトモデルとなるレクサス新型GXモノグラムコンセプトモデルですが、これまでで最も奇妙なコンセプトでありながらも、ベースとなるGXは魅力的なオフロードSUVモデルあることは確か。

ただ、先程紹介した特別仕様車OVERTRAIL+は、国内で僅か100台しか販売されなかった希少モデルで、今後間違いなく高額値で転売されるモデルであることも確か。

トヨタ/レクサスはこれまで、初回限定の特別仕様車を販売したり、テレビCMやYouTube、更には一般購入するよりも確実且つ短納期で納車可能と謳うサブスクリプションサービス・KINTOをPRしながらも、生産枠が限られている関係ですぐに受注停止に。

どんなに魅力的で話題のあるモデルであっても、ユーザー向けに全く作ることのできないもので(もしくは意図的に生産を制限している?海外市場を優先するため?)であれば意味は無く、しかも早期的に一部のユーザー向けに納車された個体が高額値でオークション出品もしくは転売されれば、納車・購入待ちのユーザーからすればストレスになると思うんですね。


トヨタ/レクサスは、いつまでも同じことを繰り返している

特にトヨタ/レクサスは、新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)やLX600辺りから状況が大きく一変してきましたし、トヨタに至ってはこの後に発売する新型車の多くが、初回1年~3年の生産・販売枠を制限し、一部の販売店では抽選で販売するなどの動きが見られ、そのモデルの価値を無理やり高めるような動きが見られています(その結果として中古車市場では新車価格の1.5倍近くで転売されていることも少なくない)。

誓約書での制約や、残クレ/ディーラーローンによる購入方法の制限、所有権1年はディーラーが留保、下取りやディーラーオプションの縛り付けなど、どんなに販売方法を厳しくしても、その販売方法に「転売・輸出してはいけない」という法的拘束力があるわけではありませんし、結果的にUSSオークションや中古車市場にすぐ流れているのを見ると、トヨタ/レクサスはいつも「同じことの繰り返し」で全く学ぶことはないんですね。

一番の解決策は生産能力を高めること、日本市場向けの生産割合を増やすことで需要と供給のバランスを安定させることだと考えますが、利益を優先する大企業であれば、日本市場を後回しで海外市場向けに力を入れることは当然のこと。

ユーザーの想いと相反する動きがあるのは致し方ないとは思うものの、そもそも「お金があっても新型車が買えない」というフェラーリのような販売方法がいつまで続くのか、トヨタはこの現状を変えるつもりがあるのか、それともこの現状を「おいしい」と見て続けるつもりなのか気になる所です。

1ページ目:レクサスが高級家電ブランドとコラボした「最も奇妙な」新型GXモノグラムコンセプトを発表!

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Reference:CARSCOOPS