日産アリアに続き、アキュラ新型ZDXは発売から僅か1年半で生産終了!ホンダ・プロローグは継続生産だが、なぜZDXだけが廃止に追い込まれたのか?
発売されて僅か1年半しか経過していない新型ZDXが、まさかの廃止
前回のブログにて、アメリカ向けに販売されている日産のピュアEVクロスオーバー・アリア (Nissan Ariya)が生産終了するとの噂が浮上しましたが、何とこれに続き、ホンダのアメリカ専売ブランドであるアキュラ新型ZDXも生産終了(廃止)することが判明。
しかも、アキュラ新型ZDXは2024年初め頃に発売されて、僅か1年半ほどしか経過していない新型車なのですが、なぜこのタイミングで廃止/生産終了がアナウンスされたのでしょうか?
そこにはアメリカ特有の事情に加え、アキュラならではの理由が隠されていたようです。
共同開発したGMとの合弁事業が、2023年末で解消されたことが主な影響か
今回、アキュラ公式が発表した新型ZDXの生産終了の理由についてですが、これはアメリカの大手自動車メーカー・ゼネラルモーターズ(GM)との合弁事業が、2023年末に解消されたことを受けたから。
ZDXは、GMとの共同開発により実現したモデルで、Ultium(アルティウム)バッテリーを搭載していますが、先ほどの通り、GMとの合弁事業が解消されたために、アキュラが新型ZDXの2025年モデルの発売を見送ることを決定しました。
海外カーメディアCARSCOOPSは、アキュラに対して取材したところ、「ZDXは復活せず、生産を即時終了する」ことを確認し、この決定は、連邦政府による7,500ドルのEV税額控除が数日後に終了する時期と重なっており、日産アリアの生産終了を発表した直後の発表となりました。
アキュラ広報は「市場状況」を理由に生産終了したと濁している
なお、アキュラの広報担当はCARSCOOPSの取材に対して、「当社の製品ポートフォリオを顧客のニーズや市場状況、そして長期的な戦略目標により適合させるため、アキュラZDXの生産を終了したことをお知らせします」と回答していますが、そもそも年間でどの程度販売されたのか気になるところ。
このモデルは既に終焉を迎えているものの、アキュラは「ZDXが次世代に向けた重要なプラットフォームを築いた」と強調しており、加えて「ZDXは、アキュラブランドにとって貴重な役割を果たしてきました。アメリカ・オハイオ州のEVハブで、2026年後半に生産予定のピュアEVとして復活する新型RSXや、現在開発中のハイブリッド電気自動車の登場によって、ZDXは私たちの基盤を築いていくでしょう」と広報担当者はコメントしています。
ちなみにZDXという名称は、アキュラが2013年に販売不振により初代モデルを生産中止してから10年以上経った2024年に復活。
つまり、アキュラにとって重要なブランドになるわけですが、まさかこのような形で別れを迎えてしまおうとは…
アキュラは生産終了決定の理由として「市場の状況」を挙げていますが、先ほどもお伝えした通り、アメリカにおけるEV需要の冷え込みと、2025年9月30日に連邦政府のEV税額控除が期限切れになることを指しているためだと予想されます。
ZDXの2024年の新車販売台数は、僅か「7,300台」と少ない
ZDXは、市場での支持を得るのに苦戦し、2024年の新車販売台数はわずか7,300台強にとどまりました。
一方で、同じアルティウム・プラットフォームを採用するホンダ・プロローグは33,000台販売し、キャデラック・リリックも28,000台を販売したため、こうして見比べてみるとZDXの売行きが芳しくないことは明らかであり、シンプルに「売れなかった」ことが主な要因なのかもしれませんね。