(米)ホンダ・アコード/CR-Vに計170万台以上の大量リコールの可能性!突如として衝突軽減ブレーキが作動…既に6名がケガをする事故報告が有りながらも、未だ原因は不明
既にNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)も調査を進めており、今後リコールを届け出る可能性もある
先日、日本市場向けとして販売しているホンダN-BOX/N-BOX Custom/N-WGN/N-WGN Customの4車種・計132,818台を対象とした「パンク応急修理」に関する改善対策が届け出されたばかりですが、今度は北米ホンダの2018年~2019年式アコード(Honda Accord)/2017年~2019年式CR-Vの2車種・約1,732,000台に大量リコールの可能性が出ています。
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その原因というのが「ブレーキ」関係で、NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の報告によれば、対象モデルの自動緊急ブレーキシステム/衝突軽減ブレーキシステムが誤って作動→多数の不具合報告・事故報告が入っていることから、現在不具合内容と原因の調査を進めているそうです。
不具合報告は278件、そのうち事故でケガをした人は6名
今回不具合が生じているというホンダの衝突軽減ブレーキシステムですが、どうやら「車両の走行経路を妨げるものが何もない」にも関わらず、予期しない形で勝手に作動してしまうとのこと(特定の条件もなく、ランダムに発生)。
そのため、既に北米では278件の不具合報告が入っているのと、その中で6名が衝突軽減ブレーキシステムの不具合で事故を起こしてしまい、軽傷を負っていることも報告されています。
衝突軽減ブレーキとはどういうシステム?
なお衝突軽減ブレーキシステムは、車のさまざまなセンサーが差し迫って衝突の危険を検出した際に、先行車・歩行者・対向車との衝突回避または被害軽減のための支援を段階的に行うものになり、予防安全装備Honda SENSING機能の一つとして標準装備されています。
ホンダの公式ホームページにも掲載されていますが、先行車や歩行者との衝突を回避をするため、衝突の危険度を検知し、それを警告音やディスプレイ表示で警告するだけでなく、アクセルペダルの振動で警告する仕組みになっています。
先程の衝突の危険を検知する以上に、更に接近した場合は、軽いブレーキングとシートベルトの軽い引き込みが作動し、それ以上の衝突回避・被害軽減レベルの対象物と接近がした場合は、強力なブレーキングとシートベルトの強い引き込みが作動する仕組みとなっています。
先行車や歩行者がいなくとも、勝手に衝突軽減ブレーキが作動してしまい、後続車との追突事故を引き起こす危険性が生じる
しかしながら、今回北米にて発生した不具合は、そういった衝突の危険度を検出する以前に、対象物が何もない状態にて緊急ブレーキが作動してしまったため、それにより後続車が追突する恐れがあるとして(既に事故例が報告されているのも大きい)、NHTSAは欠陥調査並びに予備評価を実施することを決定しています。
なおこの問題については、2022年2月末時点では原因が特定されていないため、詳細が明らかになり次第、北米ホンダがリコールを届け出ることとなりそうです。
ちなみにリコールや改善対策、サービスキャンペーンの違いは?
なおリコールや改善対策は「起きないことが一番安全」ではあるものの、工業製品である以上、どこかしら不具合が生じる恐れがあり、その対策や処置としてリコールや改善対策、サービスキャンペーンが存在します。
なおこれの処置の重要度しては、「リコール>改善対策>サービスキャンペーン」の順で、それぞれの内容や違いは以下の通り。
【リコール/改善対策/サービスキャンペーンの違い】
◇リコール
その不具合が原因で道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態。放置しておいたら重大な事故に繋がる可能性があり。◇改善対策
道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態。◇サービスキャンペーン
上記には該当せず、その不具合が原因で品質上の問題など不快な思いをする可能性がある状態。放置しておいても、不快な思いはするが、重大な事故等の危険に繋がる事はない。
従って、キャンペーンは放置しても特に問題はない。(車検も通り、壊れるような箇所ではない)
via:Suzuki
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Reference:motor1.com