フルモデルチェンジ版・レクサス新型NX350h F SPORTのディスプレイオーディオが「真っ暗」に→その後どうなった?久々の高速道路走行インプレも

レクサス新型NX350h F SPORTでの高速道路走行インプレッション!

続いては、レクサス新型NX350h F SPORTでの久々高速道路走行インプレッション。

一般道にて走らせる機会が多い一方で、たまに片道100km程度の中距離移動で高速道路を利用することもあるのですが、改めて高速道路での安定性は非常に高く、ECOモードであってもアクセルレスポンスは高くて車内も静か。

もちろん、排気量2.5L 直列4気筒エンジンがベースになるため、アクセルを踏み込んだときのエンジンの唸りや吹き上がりは多少聞こえるものの、アクセルオフにした後の車内の静けさは、他に所有するトヨタ新型カローラクロス(Toyota New Corolla Cross)ガソリンZ/ヴォクシー(New Voxy)ハイブリッドS-Zとは別物。

加えて、過去に私が所有していた先代後期仕様のNX300h F SPORTに比べると、アクセルを踏み込んだ時のアシスト力の強いシームレスな加速や、ECOインジケーターの”POWER”に到達するまでの瞬間的なアクセルレスポンスは非常に良く、ECOモードでもスポーティに走れるという感覚を持てるのは嬉しいところ(先代後期はECOモードとSPORTモードでの差が著しかった)。

このモデルに関しては、燃費性能の高さやゆったり且つ優雅な高速巡航を目的に購入したという背景がありますが、前述の走りが実現できることはもちろんのこと、キビキビしていてロールも少なく、それでいて「後輪駆動(FR)ベースの四輪駆動(AWD)のような」リニアな操作を実現できる走りは、実際に購入して初めて気づけたところでしたし、納車されて8か月が経過した今でも、新型NX350h F SPORT(2WD)の走りには驚かされるばかり。


安定性という面では、メルセデスAMG GLC63Sとも良い勝負をしている

比較対象は異なると思いますが、以前友人に試乗させていただいたメルセデスAMG GLC63S(V8ツインターボモデル)と比較すると、アクセルレスポンスや加速感、操作性は大きく異なるものの、キビキビしていながらも優雅に走ることができ、突き上げを抑えた車体、高速域でも横だけでなく縦揺れの少なさ(減衰性の高さ)は十分対抗できるレベルだと考えています。

エンブレもしっかりと効く新型NX350h F SPORT

続いて高速道路走行時のブレーキングについて。

これは主にアクセルオフ時のエンブレがメインになりますが、前者が減速してもアクセルオフだけで十分なエンブレが効くことはもちろんのこと、パドル操作によるシフトダウンのエンブレ、更には新型NXより初めて採用されたプロアクティブドライビングアシスト(PDA)によるオートブレーキにより、フットブレーキを多用せずにシームレスな高速巡航ができるのも、新型NXの魅力の一つだと考えています。

もちろん、いつどのような形で急ブレーキが必要となるかわからない場面でもフットブレーキの準備はしていますが(先進装備に依存しているわけではなく)、余裕を持たせてくれるような安心できる走りを提供してくれることもあって、意外とフットブレーキの活用は少な目なのかもしれません。

新型NX350h F SPORTは、内外装の満足度はもちろんのこと、一般道だけでなく高速道路での走りの完成度も非常に高いため、「このモデルを手放すのは勿体ない」と感じるのが正直なところ。

だからこそ長く所有していたいと思える一台ですし、トータル面で新型NXを凌駕するモデルに出くわすケースも非常に少ないのではないかと考えています。

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