フルモデルチェンジ版・日産の新型セレナe-POWERルキシオン(C28)のミニバンとしての評価は?走りや先進機能は良いが、実用性はミニバン御三家で一番低くバランスも悪い?

(続き)日産の新型セレナe-POWER LUXION(C28)のミニバンとしての評価は?

引き続き、日産の新型セレナe-POWER LUXION(C28)のミニバンとしての評価を実施していきましょう。

静粛性の高さはミニバン御三家で一番レベルが高い

続いて静粛性の高さについてですが、これはミニバン御三家ではセレナe-POWER LUXIONが最もハイレベル。

プラットフォームは先代C27/C26がベースになるため、劇的な進化とまでは感じないかと思いますが、ルキシオン専用にフロントウィンドウやフロンドドアガラスに遮音ガラスを採用している関係で、運転席・助手席からの静粛性の高さはヴォクシー(ノア)やステップワゴン以上なのでグッドポイント。

但し、これはあくまでもフロントシートに乗ったときの印象であり、2列目や3列目に乗ったときの印象は全く別なので注意。

っというのも、2列目スライドドアウィンドウをクローズにしたときの密閉性?と表現したら良いのかは不明ですが、ある一定の速度以上に到達したときの道路と道路を通過したときのつなぎ目や、マンホールを通過した際のウィンドウの振動含めてノイズが少々聞こえてくるため、この点はヴォクシー(ノア)やステップワゴンとそこまで大差ないレベルだと考えています。

あくまでも素人目線でのレビューになりますが、ドライバー視点での力の入り具合は素晴らしいものの、2列目以降の乗員視点では力が入っていないように感じられ、ミニバン御三家で最もバランスが偏っているように感じられます。


ドライビングサポートや先進性はセレナがダントツ

続いては、ドライビングサポート技術や先進機能について。

これは言うまでもなく、ルキシオン専用のハンズオフ機能付きとなるプロパイロット2.0が最も優れていますが、他のハイウェイスター(Highwaystar)やノーマルモデルでの比較となると、ノア/ヴォクシーに劣るかもしれません。

もちろん、この点の評価に関しては「車両価格を評価に含まない」形での比較になるため、単純に機能面というファクターだけで見たら、プロパイロット2.0の楽過ぎるドライビングサポートの右に出るモノ(ミニバン)は居ないと考えています。

それぐらい「ステアリングを握らない」「アクセルやブレーキを踏まない」基本動作が無くなるだけで、こんなにも長距離移動が疲れにくいとは思わなかったですし、これだけの技術をミドルサイズミニバンのセレナに採用してきたのも「素晴らしい判断」だと考えています。

以上が、新型セレナe-POWERルキシオンを所有してみての素直な感想と、競合ミニバンとの比較になりますが、総じてセレナは「ミニバンとしての完成度は、御三家の中で最も低いものの、ドライバーズカーというところに限定すれば、最も完成度が高い」と考えているため、バランス面は最も偏っているものの、それだけ今後の伸び代が期待できる一台だと考えています。

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