一体なぜ?日産が国内主力工場の2つを閉鎖する方針と報道。何とノート/ノートオーラ/リーフを製造する追浜工場も対象に…気になる理由や背景は?
今の日産の経営状況を鑑みると、国内主力工場を閉鎖するのは賢明な判断なのかもしれない
以前、日産が「国内工場の閉鎖を検討している」と報道されていましたが、国内メディア・読売新聞の報道によると、2027年度までに世界で7工場を削減する計画があり、その中に国内で主力工場ともいわれる追浜(おっぱま)工場と、子会社の日産車体・湘南工場の2工場を閉鎖する方向で調整されているとのこと。
この他にも、海外ではメキシコ2工場や南アフリカ、インド、そしてアルゼンチンの4か国・5工場が対象になるそうですが、まさか日産の要ともいえる神奈川県の追浜工場と湘南工場が閉鎖の対象になろうとは…
特に追浜工場が含まれていたのは意外でしたが、その背景には「日産にとって重要な決断」ともいえる内容なのかもしれません。
追浜工場には主力コンパクトカーが生産されている
ちなみに追浜工場は、神奈川県横須賀市にある日産の主力工場で、主に生産されているのは、ノート/ノートオーラ/リーフの3車種。
追浜工場は、1961年に操業を開始し、世界でいち早く電気自動車(EV)の量産を始めた日産を代表する生産拠点でもあります。
生産能力は年間24万台で、2024年10月末時点で約3,900人が在籍しています。
そしてもう一つの工場閉鎖の対象となっているのが湘南工場ですが、こちらも神奈川県平塚市を拠点としており、主に商用バンやADなどを製造し、年間15万台規模、工場で働く人数は1,200人程度となっています。
なお日産が日本国内に拠点を置く完成車工場は、栃木工場や九州工場など、計5工場が存在するわけですが、その中で追浜工場と湘南工場を閉鎖の対象としている理由は何なのでしょうか?
現時点での詳細は不明ながらも、湘南工場に関しては、既に2025年1月には商用モデルのADが生産終了すると報道されていたため、これにあわせて湘南工場が閉鎖する流れは大方時間の問題ともいわれていました。
神奈川を拠点とする工場閉鎖の背景には、国道延伸地であることや、再開発が見込める場でもあるから
一方の追浜工場については、追浜の敷地が国道延伸予定地になっていたこともあり、売却撤去後の工事が始まるかもしれず、いずれの場所も再開発が見込める場所というのが大きな理由なのかも。
ただし、ホンダの狭山工場閉鎖のように同一県内の移転ではないことが大きな違いであるため、これによる下請け工場や関係会社にとっては厳しい経営状況になることは間違いなく、従業員の生活に大きく支障を来す恐れ、もしくは企業倒産ということも考えられるかもしれません。
ちなみに、帝国データバンクが2025年5月12日に公表した調査によれば、2024年度に倒産した自動車部品メーカーは32件と過去10年間で最多の水準。
倒産企業の6割超は、負債1億円未満の小規模事業者でしたが、裾野産業と呼ばれる下請け層は負債1,000万円以上であり、その脆さが改めて浮き彫りになった格好でもあります。
2ページ目:日産の2025年4月度の新車販売・登録台数ランキングが衝撃的な内容に!日産で3番目に売れているのはフェアレディZ (RZ34)だった