【これはヤバイ…】中国MG 3の安全評価ユーロNCAPで”致命的欠陥”が発覚したにも関わらず、4つ星評価を獲得した不可解な理由
(続き)ユーロNCAPの今後の評価を見直すきっかけにもなったMG 3の評価について
引き続き、前代未聞の評価結果が得られたMG 3のユーロNCAPについて見ていきましょう。
MG社もシートラッチの問題を認め、2025年8月以降は改良型を生産へ
今回の致命的な欠陥及び問題が発覚した上で、MG社は当初、シートのラッチの不具合が原因だと認めていましたが、ユーロNCAPは、当該部品が衝突試験前に綿密に検査されていたことを確認。
上海汽車(SAIC)傘下のMGは、2025年8月以降に生産されるMG 3に再設計したラッチを採用することに同意し、同年10月には運転席エアバッグの改良も約束したそうです。
なおユーロNCAPは、同モデルの再テストを計画しており、リコールが必要と判断された場合は、結果を欧州車両型式認可局に提出する予定となっています。
欠陥レベルの問題が発覚したにも関わらず、総合評価は「クラストップレベルの4つ星」
そしてここからが、もう一つ問題となっていることで、これだけ重大な欠陥があったにも関わらず、ユーロNCAPの現在の採点基準では、個々の部品の故障にペナルティを課すことはなく、そのためMG 3は「4つ星」評価を獲得し、クラストップレベルの評価を得たということ。
この車は、成人乗員保護性能で74%、子供乗員保護性能で74%、道路弱者保護性能で81%、安全支援性能で69%という高い評価を獲得。
これらの数値は、2024年のオーストラリア・ニュージーランドCAP(ANCAP)テストで低調な結果となったことを受けて、運転支援システムの改善を反映しているとのこと。
ユーロNCAPディレクター「この発見を非常に憂慮すべき」
この異例の結果を受けて、ユーロNCAPは、すでに評価プロセスの変更を検討中。
今後のアップデートとして、安全上極めて重要な要素の欠陥が対象となり、そうした問題に対処しないメーカーには、より厳しい罰則が科せられることになるとのこと。
なお、ユーロNCAPのプログラムディレクターであるアレッド・ウィリアムズ博士は、この結果について以下のようにコメントし、「この発見を非常に憂慮すべきことだ」と述べています。
2025年に販売される車の中に、乗員拘束システムの重要な部分であるシートラッチ機構に根本的な欠陥があるというのは、非常に憂慮すべき事態です。
この欠陥は、関係する型式認証機関に報告されており、車両リコールの実施要否について検討されます。
そのため、消費者の皆様には、MG 3の代替車を検討し、当社のウェブサイトの検索ツールを活用して、ニーズに合った最も安全な車を選ぶことをお勧めします。
これはほとんど前例のない事態ですが、ユーロNCAPはプロトコルと採点方法を変更することで、車両の全体的な性能が良好であっても、あらゆる不具合を評価に反映できるように対応します。
私たちの役割は、すべての人にとって道路をより安全なものにすることであり、この目標達成に向けて、車両の安全性向上に引き続き取り組んでいきます。
ちなみにMG 3は、2024年初頭に第二世代としてフルモデルチェンジを果たし、セルフチャージングハイブリッドを採用することで、システム総出力194psを発揮するほどのパワフルなハッチバックモデル。
欧州での競合モデルとしては、トヨタ・ヤリスやルノー・クリオ、三菱コルト、プジョー208、オペル・コルサ、シトロエンC3、ヒョンデi20、フォルクスワーゲン・ポロ、シュコダ・ファビア、セアト・イビサといった主力モデルが存在します。