(米)トヨタRAV4に火災発生のリスクがあるとして約190万台を初期調査へ。なぜリコールではなく調査なのか?リコールや改善対策などの違いは?

対象台数は約190万台…北米市場で最も人気のあるオフロードSUVであることを物語っている

話はRAV4の火災発生恐れに戻りますが、対象となるモデルは2013年~2018年に製造されたRAV4が対象で(つまり4代目のXA40型)、その台数は1,862,103台(約190万台)ととんでもない台数。

「RAV4って北米市場だけで約190万台も売れてたのか…」と、こちらの驚きの方が大きかったりもしますが、どうやらバッテリーショートによる火災が原因とのこと。

具体的な公式文書によれば、問題となっているバッテリーのB+端子がホールドダウンフレームに対して短絡する可能性があるとのことで、これにより火災が発生したり、車両が失速したりする恐れがあるとのこと。

なおこの問題に関しては、既に11件の苦情・不具合が入っていて、その内の4件には「イグニッションをオフにしても火災発生した」との情報があり、更に火災が発生する以前に”車両が失速した”という報告もあるようです。

またこれら11件の苦情・不具合報告において統一していることとしては、グレードがRAV4ハイブリッドであることや、約80km/h(50マイル)の速度での運転中にエンジンチェックランプが点灯し、フロントボンネットからは白い煙が出始め、炎上するといった流れになっているそうです。


RAV4絡みの不具合・トラブルは過去にも発生している

ちなみにRAV4の不具合報告含め、オーストラリア市場にて販売されているカローラ・スポーツ/カムリ/プリウスのハイブリッドモデル、そしてレクサスES/UXのハイブリッドモデルを対象に、回生ブレーキに関する不具合があっとことも。

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既に問題個所の確定並びに対策措置の方法が明らかになっているため、日本市場にて販売されているモデルも含めてリコール届出済み。

なお日本市場向けのモデルにおいては、ガソリンモデルやハイブリッドモデル含め、電子制御式油圧ブレーキのブレーキブースタポンプにおいて、ポンプモータの構成部品である樹脂製ブラシホルダの成形型が不適切なため、ブラシとの隙間が小さくポンプ作動時に当該ホルダが熱膨張してブラシが引っ掛かりポンプモータが導通不良となるものがあるとのこと。

これにより、ポンプモータが作動せず警告灯が点灯し、最悪の場合、倍力作用が損なわれて制動停止距離が伸びるおそれがあることが判明しているため、改善措置としては全車両、ブレーキブースタポンプを点検し該当するものは良品と交換する流れとなっています。

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Reference:NHTSA