今後まだまだ出てきそう…トヨタが新たに不正車検を行っていた11社12店舗を公開。このままだと自動車整備士の志願者激減にも繋がりかねない?
トヨタやレクサスに限らず、今後間違いなく問題視されるのは自動車整備士やエンジニア不足
こうした課題が見えてきたなかで、やはり一番の問題になっているのが「自動車整備士やエンジニア不足」。
これは先日の読売新聞でも取り上げられていたことですが、全国48の整備士専門学校でつくる「全国自動車大学校・整備専門学校協会」などによると、2020年度の入学者数は約6,300人で、2005年度(約11,200人)の半数近くに落ち込んでいるとのことから、年々自動車整備士を志願する人が激減しているとのこと。
おそらくその背景には、仕事量に対する給料の低さ、1日に求められる仕事量と責任の重大さとプレッシャー、そしてそれを達成できなかった時の整備士にかかる精神的・肉体的ストレスが大きく影響しているのではないかと考えられ、こうした問題が解決できない限りは整備士もモチベーションを上げるどころか維持することも難しく、「おそらく今後も不正車検や不正な取り組みは消えないんだろうなぁ」というのが正直なところ。
今回の取組みはあくまでも販売店側が主体となっているだけで、整備士側の立場を尊重する内容が記載されていなかったのは残念
そして今回の不正に対する販売店における今後の改善・取り組み内容を見ていくと、自動車整備士ならではとなる縦割りの社風を改善していくのはもちろんなのですが、あとは給与面などの待遇をどのように改善していくかが重要で、このポイントと最も向き合わない限りは、整備士のモチベーションを維持することは難しく、この問題を解決することは難しいのかもしれません。
①「過大な業務量と工員不足」への対応
・標準作業の明確化とTPS(トヨタ生産方式)に基づいた改善活動
・エンジニアを本来業務に集中させる対応(作業の切り分けや専用スタッフ配置など)
・エンジニアの採用促進(外国人留学生や技能実習生を含め多様な人材登用など)
・土日などの車検整備の入庫集中を回避するため、平日入庫、他拠点での対応を促進②「車検制度に対する役割認識と遵法意識の不足」への対応
・代表者や店長、営業スタッフ、エンジニアに対する指定事業の重要性の教育強化③「経営層・管理者と現場作業者の風通しの悪さ」への対応
・代表者や経営層が現場をまわり「現場の困り事」に対応する活動の継続実施
・困りごとを相談できる窓口の設置と従業員への周知④「指定整備における監査機能の不備」への対応
・監査内容の見直し(従来の記録簿点検のみならず、作業実態も確認)
・定期的な自主点検・店舗間のクロスチェック⑤「お客様への説明不足」への対応
・お客様への周知(入庫前の車両状態確認、荷物降ろし、追加作業発生時の延長等)
ただ今回の不正車検や、前回判明した新型車の大規模リコールなどを見るからに、トヨタとしては現場の体制を見直すこと、人材育成並びに販売店のあるべき姿を取り戻す姿勢はあると考えられ、そういった意味では改善できるだけの余力はまだ十分にあるのではないかと考えられます。
▽▼▽関連記事▽▼▽
☆★☆関連記事5選はコチラ!☆★☆
Reference:Toyota