短命だったな…「奇跡のエンジン」とも期待されたマツダ・スカイアクティブXが開発・生産打切へ。今後はSKYACTIV-Zへと置き換わるようだが?
(続き)マツダの新開発エンジン「SKYACTIV-Z」はどうなる?
引き続き、マツダの新開発エンジン・スカイアクティブZについて見ていきましょう。
SKYACTIV-Zは「SKYACTIV-Xの汚名を返上」できるのか?
エンジン技術の進化が大きく期待されたSKYACTIV-Xですが、残念ながら開発・生産打ち切りと報じられているなか、一方で新たに追加されるSKYACTIV-Zに注目していくと、こちらもベースとなるのは排気量2.0L 直列4気筒エンジン。
ただ、ラージ商品群などで採用されている既存の直列6気筒エンジンにも展開できる可能性もあるとのことで、SKYACTIV-Xよりもバリエーションは豊富になると考えられますが、そもそもSKYACTIV-Gとの価格差もどの程度開いてしまうのか?価格差に見合うだけの技術があるのか?成果を達成することはできるのか?といった心配の声もあるようです。
そもそもSKYACTIV-GとSKYACTIV-Xとの差額はどれぐらい?
なお参考までに、2025年1月29日時点でラインナップされているMAZDA3のSKYACTIV-XとSKYACTIV-Gとの価格差はどの程度かを見ていきましょう。
※SKYACTIV-Xは四輪駆動[4WD]のみのラインナップ
[e-SKYACTIV G 2.0]
◆20S Black Selection(6EC-AT):[4WD]3,036,000円
◆20S Touring(6EC-AT):[4WD]3,073,400円
◆特別仕様車20S Retro Sports Edition(6EC-AT):[4WD]3,227,400円
[e-SKYACTIV X 2.0]
◆X Touring・ブラックレザーパッケージ(6EC-AT):[4WD]3,964,400円
◆X Touring・ブラックレザーパッケージ(6MT):[4WD]3,964,400円
◆X Touring・バーガンディレザーパッケージ(6EC-AT):[4WD]3,986,400円
◆X Touring・バーガンディレザーパッケージ(6MT):[4WD]3,986,400円
上記の通り通り、最も比較しやすい20S TouringとX Touringを比較しても「約90万円」の差額が生じているのが分かるため、SKYACTIV-Zでは、この差額をどこまで縮めることができるのかも注目。
SKYACTIV-Zが搭載され市販化されるのは2027年を予定しているが
繰り返しにはなりますが、SKYACTIV-Zエンジンが本格的に搭載され、市販化される時期は2027年を予定。
エンジンの詳細については、SKYACTIV-Xでの失敗を学んだのか”ほぼ語られていません”が、「ラムダ・ワン燃焼法」を採用し、低回転域から高回転域までの広範囲にわたる超薄燃焼を実現し、高い熱効率を達成して、環境性能と走行性能に優れたバランスを提供するとのこと。
そしてこのエンジンが最初に採用される市場は、日本ではなく欧州やアメリカが優先されるそうですが、その理由も海外の法規制であるユーロ7やEPAの定めるLEV4・Tier4などの厳しい基準に適合するためとも報じられており、日本市場に導入されるのは2028年以降が濃厚ともいわれています。
また電動化時代においても、「ロータリーエンジンのエミッション適合性開発は、大変困難な挑戦に果敢に挑み、よい進捗をしている」と報告しており、エンジン全体については選択と集中を行い、種類数全体は段階を追って集約を進め、大幅な効率化を図る計画としています。
1ページ目:SKYACTIV-Xに期待された技術は思いのほかハードルが高かった?